見積明細の工事の基本的な知識

 

見積明細の基礎知識.jpg

 

このページでは 見積明細の工事についての説明をします。
その見積書や明細についての説明は、こちらの解説ページをお読みください。 

 

1. 解体・撤去工事

見積明細工事知識2.jpg建築工事には、解体・撤去のための工事が必要な場合と、そうでない場合があり、建て替えの場合には、一般的に必要となります。解体撤去工事は、古い建物の取り壊し及びその発生材の搬出・処分・地均しまでを含めた一連の工事の事をいいます。取り壊しに当たっては、機械を使用しておこなう場合と、解体工の人力による場合の二つの方法があり、その敷地の道路付け及び近隣環境により、いずれの方法がよいかを判断します。解体不備もしくはいい加減な解体は、後工程の木工事及び仕上げの出来栄えに対する悪影響や、工期などの全体コスト増の要因となる場合があるので、十分な注意をもって、当該工事に適当な解体工事をおこなうことが必要です。



2 共通仮設工事

見積明細工事知識3.jpg共通仮設工事の範囲は非常に広く、新築の場合では、まず、草刈り・整地から始まり、地鎮祭の準備、工事用電源、照明器具受電設備、工事用給水設備までの準備をおこなうことが必要となります。次に、設計図の配置図・平面図に従って、敷地上に建物の平面形を作り出す、縄張り作業をおこない、水盛り遣り方へと進めていきます。水盛り遣り方では、建物の高さ基準位置をだしたり、通り芯墨を定め、工事の基準としていきます。工事が長期になる新築や増改築の場合は、ユニット方の仮設トイレを必要とします。着工から竣工までの稼働人員と衛生上、風紀上、から設置することも計画段階で考慮することが必要です。更に、工事が進むに連れて、建物の骨組み外観が出来上がったところで、外部の足場を設置しなければなりませんが、これは作業性・安全性を充分考慮した上で、設計をすることが必要です。



3 基礎コンクリート工事

見積明細工事知識4.JPG建築物を地盤に定着させるためには、基礎を設け、又、地盤が充分に建築物を指示しうるためには、地業をおこなう必要があります。これは、上部荷重の鉛直力だけでなく、地震・風などの水平力に対しても安全な構造とすると共に、地盤からの湿気によって、土台・柱下端などの基礎に接する部分が、腐ることのない構造とする必要があります。平屋建ての場合には、コンクリート造のみでつくる場合もありますが、原則ある程度の規模以上の建築物では、鉄筋コンクリート造りとします。主体構造との接合は、アンカーボルトを基礎に埋設しておこない、基礎の形式には外部周りや主要な間仕切りの下部を帯状に連結させる布基礎のものと、2階建てや軟弱地盤のところには、フーチング必ず付けなければなりません。又、木造等で柱1ヶ所の荷重を1個の基礎で受け持つ独立基礎があります。



4 屋根・板金工事

見積明細工事知識5.JPG屋根工事は、屋根の野地板または合板を張り上げた直後におこない、庇などの屋根工事は、外廻りの開口部を庇の木工事の完了を待っておこないます。従って、作業の時期は、屋根と庇では異なります。樋工事も含まれています。


5 左官工事

見積明細工事知識7.JPG左官工事には、外壁のスタッコ仕上・掻き落し・内壁(特に和室)の京壁・じゅらくなどの塗り仕上げ があります。左官の塗り工程は、下塗り(ラスこすり)・むら直し・中塗り・仕上塗りの順でおこないます。また、これらの作業に先立ってそれぞれに下地構成の作業があります。


6 塗装工事

見積明細工事知識6.JPG塗装工事には、外部の吹付け・内部の洋室造作・階段などの塗装があります。いずれも設計図・仕様書に準拠した規格の材料を用いて塗り見本などを提出して承認を得た後に、工程に応じて仕上ます。又、この作業は、箇所が各所に分散しているので、他の職域作業者との連携を保っておこなうことが必要です。


7 木工事

見積明細工事知識8.JPG木工事は、基礎と緊結して、建物の骨組みを組み固め、その形状を表すと共に、各部のオサマリにも直接影響を与えているので、耐震性・耐久性に優れた構造にすると同時に各部の仕上がりにも配慮してつくらなければならない。作業は、普通下小屋での墨付け。刻み加工(現在は工場でのプレカットが多い)と建築敷地での建て方・組み固めに分けられます。墨付け材の刻み加工は、木工機械などを活用しておこないます。建て方は、軸組み工法では、土台を据え、各階の骨組みを建ててから、建て入れ直しをして、筋違い・火打ちばりを取り付けて、骨組みを固め、その後、母屋・棟木・小屋筋違いなどの小屋材を取り付けて、組み固めます。この工事は、壁・天井の仕上げ、床の仕上げ高さ及び階段のけあげ寸法などにも影響するので、設計図書を熟読して内容を理解して施工図などを準備し、関係者と充分な打合せと指導をおこなって望むようにします。


8 内装工事

見積明細工事知識9.JPG内装工事には、洋室の床に貼るカーペット工事、洗面・台所に貼るクッションシート貼り、壁に貼るクロス貼り、天井に貼るクロスが一般的な工事としてあります。和室の場合は、タタミ工事もそのひとつであり、又、建具関係の戸襖に貼る仕上げ材・障子貼りを含めて内装工事といいます。作業の手順としては、天井・壁・床の順で貼り込んでゆきます。いずれの作業も、下地の合板・プラスターボードの下地調整の作業が仕上がりに重要な影響を与えます。 基本的には、下地を平らにすることが大切であり、パテの乾燥を待って、サンドペーパーをかけて凹凸をならし、仕上げの効果を高めます。クロスには、一般的に柄及びリピートがあるので、天井の場合などは、部屋の大きさに合わせて芯割を行い、柄が中途半端な位置にこないように位置決めをおこなうと共に、張り合わせ部分のあわせ切の際にも糊がつかないように養生します。又、柄があうように貼り込む際、特に、中間部分にはエアーだまりの起きないように、ハケで全面を均一になで押さえをします。


9 タイル工事

見積明細工事知識10.JPGタイル工事には、従来浴室の壁・床と玄関・ポーチの床、台所の壁タイル貼り作業がありますが、昨今玄関廻り以外は、ユニットバスやキッチンパネルに変わっていますので、工事部分としての占める割合は減ってきましたが、最近ではキッチン周りや洗面台に使用される方がまた増えてきています。作業の時期は、左官工事の関係から左官工事の下塗りの済んだところを見計らっておこないます。


10 建具工事

見積明細工事知識11.jpg建具は、金属製建具(アルミサッシ) と木製建具にわかれますが、外廻りに用いる金属製建具は、木工事の造作工程で施工済みとなっています。内部の木製建具の作業は、寸法取り・工場製作・吊り込み作業の3つの工程に分かれます。


11 電気工事

見積明細工事知識13.jpg最近の住宅は、電気設備機器の発達が目覚しく、生活レベルの高い暮らしを楽しむことが可能となってきているため、電気通信設備機器の重要性が非常に高まってきています。このような状況から、1部屋毎にエアコン用を含めて、最低でも3ヶ所ほどのコンセントが必要で、大きな部屋や台所・リビングに至っては、それを上回る数のコンセントが必要となっています。 コンセントや照明用スイッチなどについても、設計の段階から計画しなければなりません。工事が始まる際には、必ず分電盤の大きさ・容量・回路数・コンセント・スイッチ・器具の形式は把握されていなければなりません。工事の最後には、足場の撤去前にTVアンテナ関係の工事・電波位置あわせ、及びブースター線の結び、時には幹線取り直しなどの工事を忘れずにおこなうことが必要です。


12 給排水工事

見積明細工事知識12.JPG給排水設備工事は、通常は、床・壁の下地仕上げ貼りをおこなう前に、給水・給湯・排水・給湯器の位置・リモコンコード関係・追焚系統、その他の設備機器であるシステムキッチン・システムバス・洗面化粧台・便器・食洗機などとの位置関係・使い勝手を考慮して、配管工事をおこないます。また、雨水の排水についても、屋根形状・バルコニーの変更があれば、必ず工事が発生し、その際には排水マスの移設まで含めて、段取りを取り工事をおこなう必要があります。特に、排水系統にあたっては、臭気の問題があるので、必ずトラップをとり、後々クレームにならないように、その機器及び場所に適したトラップを選択し、工事をおこなわなければなりません。マンション改装にあたっては、与えられた居住空間及びPS(パイプスペース)との関係もあるため、下地組の前に各系統の工事を計画施工をおこないます。



13 外構(外溝)工事

見積明細工事知識14.jpg外構工事は、敷地と道路境界・敷地と隣の敷地(境界) を区分することを主目的としておこなわれる工事で、道路との関係では、これまでブロックを積んだりして閉鎖的な塀をつくっていましたが、今ではオープン外構も多くなりました。なお 隣地境界にブロック・フェンスなどの工事をする場合には、位置関係でトラブルが起きやすいので、両者に立ち合っていただき、確認を取った上で、工事を進めなければなりません。特に、境界石(杭)が入っている場合には、ブロックの中に埋め込んだり、勝手に移動することのないように注意しなければなりません。



14 付帯工事

一般的に付帯工事とは、防蟻工事や美装工事などが含まれます。