断熱について

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徒然草で吉田兼好は、「家の造りは、夏を旨とすべし」と言われたように昔の家は、冬は服を着込んだり、暖をとって、夏涼しくなるような家づくりとされていました。田舎の家や土間のある家などを思い出せば、心当たりがあるかと思います。

  ところが、今の家は日射しを積極的に取り込みながら高気密高断熱をするなど冬を旨とする傾向があります。その割に肝心な夏の日差し対策としての庇をコストダウンのために?なくしたりするので、あたりまえに夏の暑さは相当なものでエアコンを避けれることができない暮らしとなっています。

近年やっと新築時の断熱の技術や意識は、構造と同じく提案が多くなり、数字を使った一見「科学的」に説明をしやすいので、消費者でも女性より男性の注目を引きやすいようです。しかし、淡白に言いますが、断熱の性能は、設計と施工次第で悪くもよくもなるものです。

    また、チラシ上の数字は、その会社の過去の事例のものが多く、これから建てる家が、全てそうなるとはいえないものですので、高気密・高断熱住宅は、日照が良ければ、ガラス対策などをしなければ熱もガスも家の中に籠るということもお忘れなく。ですから24時間換気があっても意識して時々窓は開け風を流すようにいたしましょう。

つまり、現在の平均以上の施工力のある会社がつくる家であれば、既に意識も知識もあり、それなりの断熱性能を持っているものです。他の会社のひとつの工法やシステムを売り込む言葉に左右されて、コストにも大きく影響する過剰な家づくりにするか、否かはあなたのご家族次第ですが、あまりむずかしい言葉を追っかける必要はありません。性能とコストバランスを考えればいいのです。煎餅布団は安いが寒くそれならば重ねればよく、羽毛布団は1枚でも暖かく高いもので、その理屈と同じです。

   

●同じグラスウールでも…
 厚さ50㎜10K(密度10K) 
  材価格 410円/㎡
 厚さが倍の100mm
  材価格 760円/㎡
 24K(密度24K) 
  材価格 820円/㎡

●現場発泡ウレタンフォーム 
 厚さ50㎜ 20K 
  材価格 1485円/㎡

(価格参考:積算ポケット手帳2009) 

 

断熱だけでも種類や厚さなどにより3倍以上の価格の差があります。

その断熱材の種類は、大きく分けると素材別に繊維系と発泡プラスティック系にわかれます。

内断熱(充填断熱)工法では、繊維系断熱材の採用が多くを占めていますが、床に関しては湿気に強いという理由などから、内断熱工法の場合も発泡プラスティック系断熱材を使用することが多くなっています。外断熱工法では、発泡プラスティック系断熱材を使用することが多くなっています。外断熱工法では、プラスティック系断熱材が約9割を占めています。

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●内断熱(充填断熱)の断熱材を選ぶ
 断熱材の性能によって必要な厚さが決められています。
 数値以上の暑さの断熱材を使いましょう。 

部 位

性能

屋根または天井

屋根 

天井

外気に 接する

その他










㎜ 

必要な熱抵抗値(㎡k/W)

4.6 4.0 2.2  3.3  2.2 

住宅用グラスウール 16K ポリエチレンフォーム B種

210 180  100  150  100 

住宅用グラスウール24k36k
住宅用ロックウール(マット・ボード)
ビーズ法ポリスチレンフォーム1種
ポリエチレンフォーム1種
セルロースファイバー 

185  160  90  135  90 

ビーズ法ポリスチレンフォーム特号 押出し法ポリスチレンフォーム2種 

D  160  140  75  115  75 

押出し法ポリスチレンフォーム3種
硬質ウレタンフォーム
吹付けウレタンフォーム 

え  130  115  65  95  65 

高性能フェノールフォーム
硬質ウレタンフォーム
吹付け硬質ウレタンフォーム

105   90  50  75 50 

スタッフよりひと言

今の時代、過剰断熱をウリにしている会社も多くあります。高気密・高断熱を推奨される方も多いですし理に適っていると思います。しかしながら、それなりのコストも必要となるわけですし、メンテも大変ですし、先々間取り変更など気軽にリフォームができなくなりますので、建てた会社しかどのように気密性を確保したかなどがわからないので依頼できなくなるのです。売却される際に売主としてそれらの説明ができますか?そこまでできる自信があって、理解もされてから1棟を建てるようにして欲しいです。売り言葉に買い言葉で気軽に建てるものではありませんし、建てられるものでもありません。建てる場合は、身の丈に合った適材適所の方に依頼すべきといえます。過剰な事をしたければできるが、本当に必要ですか?優先すべき事ですか?であります。 

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