私の不動産の“失敗”の経験より 〜その2
マンションを買ってからの私の住宅ローンは、あの社会問題にもなった金融公庫のゆとり返済で、当初5年間は、ほとんど借入額が減らないままで5年目以降から支払いがドカっと増えるローンです。
これはつまり、当初の返済額を少なくすることで、ローンの審査が通りやすくなっており、ローンも組みやすいというものですが、5年目以降からは1.5倍から2倍ぐらいのイメージの支払い額になるので、ローンの支払いがとっても厳しくなります。
そのころは社会情勢からも近い将来おそらく景気があがるだろう!という推測で組まれたローンであり、これって単純に言えば、最初の5年をのぞく期間でローンを組んでいるようなものであり、銀行にとっては、金利だけが入る実に美味しい融資となっています。
そこで今にして思えば、なぜ住宅ローンに関しても適正なアドバイスがいただけなかったのか?こんな事までして、本当に我が家にとってマンションを購入したことがよかったといえるのだろうか?学区も小学校は目の前ですが、中学校はとんでもない環境で有名な学校。もちろん相手は売る立場なので、そんな私の購買意欲をクールダウンさせるようなマイナス情報やデメリットになる説明などは一切オハナシを聞く事はありませんでした。
営業マンとしては、自らが住むわけではないし、尋ねもしないからわかっているだろう…という感覚なのか、買うか買わないかしか関心もないようです。彼らにすれば、とにかくマンションが1日でも早く1件でも多く売れればいいのであり不動産業界において買うという事は、全て基本的に購入者の自己責任なのです。
この点、プロとしてメリットだけでなくデメリットも含め、しっかりした情報を事前に発信していただいていたら、きっともっと冷静になることができたかもしれませんが、現実として買ってしまったのだから買った後で何を言っても仕方がないのです。
ただ私自身、どうしても拭いきれないのは、やはり私たち家族も“捌かれた”という印象で確かその時も決めゼリフを言われました。
「早く決めなければ、今相談中の方もおられます」
でも、これってよく考えれば、そんなに人が待っていたら売れ残らないですぐ売れています(笑)
当時の私が認識していたのは、不動産会社というのは、“不動産”に関してプロフェッショナルという意識があったのですが、プライベートな情報や家に関する要望など個人的な家庭環境や事情などをお伝えしていても、それらをほとんど加味しないで、家に関するコンサルタントというより、担当者としては、優先されるのは、ローンが可能であるか、あとは買うか否かだけのようでした。
これは、住宅を建替える方に対してハウスメーカーなどの営業マンも同じで、予算があるのかないのか?どんな規模の家を希望しているのか?その価格のローンは収入的にOKか?それを審査するために仮契約を…となったりします。
住宅購入において、ローンもOKとなり、購入の意思があれば、手続きをさっさとして不動産を取り扱うことに関して決まった仲介手数料をあたりまえに請求されます。それはその会社や担当者が、どんな規模でも、どんな対応であっても同じ額なのです。
住宅や土地などの不動産の売買に関しては、経験がないために結局は、無知で未経験者の買主の立場である素人の方々を相手に、適正なアドバイスもろくにしないで、ほとんど全ての意思・決断をそのわからないご本人にゆだね確認させます。
「買うのか?買わないのか?」
だけなのでその担当者としての本音はこうではなかろうか?
「この物件について 質問があれば答えます。もちろん事務的に重要事項説明はします。その他、わからなければ、あなたが質問したらいい。でも、専門的な事を言っても、どうせわからないのでは? 結局、買うのも買わないのも、あなたがご自身が決めること。さっさと答えを出してほしいので、急いでほしいものだ。
この物件のデメリットをいうと、あなたは、きっと迷ったり、買わないだろうし、時間がかかるだろうし、時間を割いて、これまで費やしてオハナシをした意味がなくなるのであえて自ら積極的にはしたくない…」
例えば、土地購入であるなら快適な暮らしができるためにメリットだけでなく、デメリットを含めて教えて欲しいだろうし、それを踏まえて、その土地に建つことができるプランの建物を加味した上での“風”や“光”を考慮した家づくりを検討したいはず…ですよね。おそらく皆さんも住宅購入や家づくりって、きっとそうであると期待されます。
私は、個性がなくなった時代といわれているから、余計にこれからつくりあげていく “わが家” に関しては、〝あなたらしさ〟を出してほしいと願いますし、そのためにまずは、 不動産を買う前に不動産会社について知ろう! ということで、できる限り、あなたらしさの家づくりサポートするために謎多き〝不動産会社〟についていよいよ具体的にご説明していきます。
この不動産を買う前に不動産屋を知ろう!
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