家づくりの本や雑誌は広告が多い!?
皆さんは、家づくりをしようと考え始めているなら、少しづつ興味のある住宅雑誌や家づくり本を購入されますか?
その住宅雑誌の価格は、建築家が好きな新建築や住宅特集を代表とする専門誌などは、価格そのものが高くなっていますが、消費者の皆さんが手に取りやすい雑誌などは比較的低価格のものが多いです。
その本として、季刊誌のように書店で発売されてる家づくり雑誌などには、沢山の住宅会社や工務店などが掲載されていますが、中には、理由あってご紹介できない工務店なども数社掲載されていますし、過去に審査して不合格となった会社も広告なので〝堂々と〟掲載されていたりします。
一方では “全国安心工務店一覧−関西版−”となるものも書店で発売されていましたが、この本にもハウスネットの登録店も掲載されていますが、こちらも登録審査不合格だった会社が掲載されていました。(もちろん会社名はこちらでは一切非公開とします)
これらは、フリーペーパー的な発想や自費出版の仕組みで雑誌を発行する側として考えれば、それらの本を製作するためにその出資者となる掲載会社の〝数〟を集めなければならず、ある意味〝出資者を集める=審査は厳しくない〟ということがいえるようです。
また各誌の担当者にその点を尋ねたところ〝仮にご依頼した会社が倒産しても、広告ですので購入者の自己責任〟といった考え方は、割り切っている印象を受けたことがありますが、ネットのそれと同じで〝紹介できる会社、掲載されている会社=安全であり安心できる会社〟とは言えないようですが、いずれにしても、ネット上でも雑誌でも、掲載されているからといって、単純に安心したり信用したりするのではなく、シガラミや高額である掲載費用のことも考慮した上で、直接尋ねたりして〝会社の審査など〟をしっかりと確認することはくれぐれも忘れないでください。なおハウスネットの最新の審査基準は、こちらをご覧ください。
以前、商談中のある消費者の方からご相談ありましたが、雑誌に掲載されている某建設会社の営業マンから〝あの住宅雑誌に抜粋されている会社は、優良な会社だけが特別に取材を受けて掲載されている!〟などと、はっきりとした〝嘘〟を言う営業マンもおられるようですが、これらは、あきらかに騙しているといえるご説明ですので、これをお読みの皆さんは鵜呑みにしないでください。
そんなことからも、皆さんが雑誌を買う際にその価格が安い雑誌などは、広告色が強くて、掲載している会社などがその高額な掲載料を負担している仕組みと言え、これはフリーペーパーを見ればよくご理解いただけるかと思いますが、手にする消費者が低価格や¥0であれば、掲載する飲食店などがその掲載費を負担しています。つまり、雑誌は、2タイプがあり、掲載費を負担して広告として出版する低価格の雑誌と純粋に取材をされた少し高い雑誌があります。
しかも、広告として掲載されている雑誌は売り込みもあたりまえに多くなりますし、各社の特徴もわかりにくく、自画自賛のいい情報しか発信されないので、はじめての家づくりをされる方にとってやはり適正なパートナーは、見つけにくいとも言え、それは、住宅展示場と同じような現象で応対される営業マンで選ぶ家づくりとなってしまいます。
一方で、家づくりについての冊子や書籍も沢山発売されているのも本屋に行けば気付かれる方が多いかと思いますが、一時的なことなので、ブックオフで中古の本を買ったり、図書館を利用されている方が賢い利用法でもあるのですが、いずれにしても、沢山の家づくりに関する本などが売られてたり、並んでいるので目にされると思いますが、これらの単行本などの書籍の場合は、著者を見ればだいたい本の中身の傾向はすぐにわかるものです。
それらは結局、システムや材料、仕組みや建材など会社の宣伝など何かを売る事を目的としているか、もしくは洗脳したり、偏向情報を発信して、自社を選んでほしい!というカタチで仕組まれている営業ツールの一貫としての書籍が非常に多く、最近の工務店のマーケティング手法もこれが多く、これを商売しにしている会社も存在したりします。
またフランチャイズ形式の場合は、加盟する工務店相手の商売であり、消費者に向いての商売ではなく、ホームページだけでも同じように見えるものが多く、例えば工法を扱うFCの場合等は、自社工法などは肯定で、その他はデメリットだけを強調して否定するような偏った情報が発信されています。
一方、月刊誌では、どれをみても同じ土俵という感じに見えますが、実はこれも様々な色合いがあり、例えば、冒頭で言いました建設業界内でも、設計事務所に行けば、大量に本棚に置かれている建築家が好む〝新建築〟や〝住宅特集JT〟という雑誌は、まさしく彼らが好む作品の数々が掲載され、価格が高いですがこれらの雑誌を好んで買ったり、見たりする一般のお客さまは〝建築家と建てる家づくり〟をお勧めすることになります。
他におそらく将来雑誌媒体をなくすであろう某大手会社から発売されている月刊誌などは、全国誌なのでハウスメーカーかフランチャイズの会社を広告的にしか掲載されていません。もちろんその掲載費も超高価格で1回で200万以上というケースもありますので、地元の中小の会社は、掲載されることはありませんが、全国誌なのでその必要もないわけです。
そこで、その小エリア版があり、タイトルがよく変わります雑誌(編集長が人事異動するたびにタイトルを変えるらしいです)に関しては、タイトル通り大阪や神奈川などの地方だけですので、発売部数も少ないので先程のよりも掲載費も安く(といっても今でも100万以上)なっており、この雑誌などでは、地域の住宅会社や零細や中小の代表である工務店などしか掲載されていませんが、最近では中小も撤退が多いのか大手の会社が掲載されるようになってきています。
いずれにしても、上記で書いたように他の専門誌の住宅特集などとはちがい、広告雑誌は、掲載するための費用が必要となりますので、独自の審査基準で取材していい工務店だけをピックアップして無料掲載をしているというものではありません。今の時代、紙媒体業界が厳しいのはご存知かと思いますが、ネット情報のようにこれを利用して本や雑誌、書籍などを使って、消費者に対して、何かの仕組みや組織とつながっているケースも多いとも言えます。
だから、この住宅業界の雑誌や本の場合は〝たかが雑誌、されど雑誌〟となりますので、そういった認識で本をご参考にしてください。
余談ではありますが、以前、事務局代表勤める私に〝一度本を出版しませんか?〟とある会社から連絡がありました。しかし、その内容を確認するとその作成費用として、400万以上が必要とのことでしたので〝そんなに必要なら自分で手間暇かけて作って無料で配布します!〟といった経緯もあり、このホームページや小冊子の発行となったきっかけでもあります。著者が、お金出して本を出すというご商売も出版業界ではあるようですから、立派な作家と同じ基準で判断してはダメです。
雑誌に掲載されている
住宅会社と比較してみれば
すぐに答えがわります