“家づくり”一歩踏み出すその前に。
このページをこれから読もうとしているあなたは、家づくりをなんとな〜く考えはじめたのでしょうか? それとも、ある日突然〝事情〟があって始めることになったのでしょうか?
その理由は、人それぞれ様々ですが、例えば・・・
・やっぱりマンションより戸建てがいいなぁ〜
・家賃がもったいない気がしています
・子供の学区の件で…
・家族が増え、手狭になってきたので…
・将来のことを考え、そろそろ親と同居しなければならない…
・この度の結婚を機に…
だからと言って、家を買うことが正解!という発想ではなくて、これらは、家を借りることでもクリアになりますので、唯一家賃を払っているのがもったいないので賃貸(夏暑くて冬寒い)からの脱却をしたい!と考えている方だけは、不動産を購入する!または家を建替える!!(もしくはリフォームする!)という選択しか残っていません。
家を建てるのか?買うのか?
もしくは、借りるのか?
まず最初にこれらのことをしっかりと考えなければいけません。もちろん!借りるを選んだ場合は、それは“家づくりをする”とは言いませんが、さて、あなたは将来設計を含めてどうされますか?
◆買った方が得? 借りた方が得なのか?
家や住まいを“物件”又は“商品”として売っている方がおられます。例えば、マンションの販売員担当者、建売の不動産会社やハウスメーカーの営業マンにその質問をすると間違いなく「そりゃぁ〜買う方が得ですよ!」と言われますが、では、本当に家を買った方が得といえるのでしょうか?
確かに高度成長期の時代に買っておけば、今では3倍や5倍になったかもしれません。しかしバブル以降はご存知の通り、上がったり下がったりを繰り返し、バブルのピーク時に買った人は、半値になったり、給料も下がったり、会社も倒産したりでその高額なローンだけが残り、払えず自己破産をする方も多かったりしていますし、今の時代は〝負動産〟と言われるぐらい、別荘地や田舎、駅から離れた場所などゴーストタウン化した街などでは全く売れない土地も出始めて〝無料(タダ)でもいらない!〟という物件も出ていますから、誰かれ簡単に不動産を買っていた方が得である!とは言えないものです。
確かに家を建てることは、楽しいです。これは、はっきりと言えますが、だからと言って、賃貸ではなく、なにがなんでも絶対今家を建てるべきである!または買うべきです!とは、誰に対しても言えることではありません。
ハウスネットの家づくりサポートでは、家づくりだけをサポートするのではなく、今は時期ではないという事を含めてアドバイスをする立場であり、家を売り込む営業マンではないので、あなたに対して少し無理して頑張ってでも、今家を買う(建てる)べきである!という事を推奨するつもりはありません!
それよりもできれば、頑張りすぎないで無理しない程度に〝身の丈〟にあった計画をしてもらうことを推奨しご支援しております。是非!家の大きさが一般的な家より小さくても、そこに住む家族が工夫して満足して、楽しく快適に過ごせればいい!という発想になってほしいものです。お金をかけなくても〝らしい家〟は、いくらでもあります。
・子供の部屋は、できるだけ広く!・・・将来独立した後は?
・LDKは、できるだけ大きく!・・・夫婦二人暮らしになったときの事も考慮して
・システムバスは、1坪より大きく!・・・いずれ一人で入ることを想定して
・広いバルコニー!・・・場所をしっかり考慮して
・できれば 屋上がほしい!・・・暑さ対策と将来のメンテナンスが大変
希望に対しての先々のリスクなども考慮しながらも、これら全てが満たされなければ、あなたのご家族は幸せにはなれないのでしょうか?・・・そんなことはないですよね。例えば、家族3人なら子供の勉強と書斎などは、一緒にした方が、ご家族の生活にあっているといえるかもしれませんし、また結局は、床に座るのであればソファーなどを置かない家庭であるなら、リビングが和室でもいいですし、そこで寝れてもいいでしょうし、あまりにも広すぎたら光熱費などの維持費もかかります。
年にほんの数回だけのために屋上でバーベキューするより小さい家を建てて、土地の空いたスペースで、ご近所の方を招いてバーベキューができますし、できるだけコンパクトに建てて、色々な郊外でバーベキューをする方がいいといえますし、大きな子供部屋も将来子供が出ていけば、その部屋は単なる大きな物置部屋となる家がとっても多いのです。
土地と建物に対して支払う費用を無理することで、年2回の楽しみだった家族旅行などをやめますか?ご家族が楽しみにしている外食などを減らしますか?子供が喜び、かつあなたも大好きな車の所有もやめますか?洋服などを買うのも、我慢されますか?それらは、無理をした住宅ローンのためなら実にもったいない事です。是非住宅ローンを組んでも、好きな洋服をきて、車で外食や家族旅行をこれまでのように続けることができるように計画してください。
そう意味であなたは、無理をしないでほしいものです。無茶してがんばり過ぎず、ムダ・ムリ・ムチャをなくして、楽しい家をつくって欲しいと願います。
そうです!家づくりも〝身の丈〟で〝足るを知る〟です。これらを踏まえたうえでお伝えしますが、家づくりをする場合は、様々なことをクリアしながら、進めていかなければなりませんが、あなたのご家族は、しっかりと賃貸生活と比較して検討した結果、若しくは、実家を建て替えて親と同居することで、家を建て替えたい!リフォームしたい!家を買いたい!と考え始めて決心したのであれば、その理由は、どうあれ次のようにひとつひとつ前へ進めましょう!
ですので、ここから先は、何から始めていいのか、どうしたら前に進む事ができるのか?どんな?何の問題があるのかを考えていきましょう。
◆ 家を建てたい!と決めたのであれば、お金について考え
◆ 建てることができる家の大きさを理解して、建てたい家をイメージして
◆ そのパートナーを抜粋して、商談を始めプランと価格をより具現化して
◆ 最適なパートナーを選び、契約して工事が始まり、引渡しされて
◆ 新しい生活が始まります。
では、これらをそれぞれご説明していきましょう。
◆お金について考える!?
あなたの家づくりに関してのご予算はいくらでしょうか?
まず、 その前にあなたに実家の建て替えとかではなくて、不動産購入からのスタートであるならば、土地はありますか? 不動産をこれから探すのでしょうか?
そこからのスタートで、現在頭金はナシであれば、住宅購入や家づくりは、考えないほうがよろしいかと思います。生活への負担が大きくなることが予想されます。しかし色々な可能性を探れば、買うことはできると思いますがきっと生活に〝無理〟が生じるかと思います。そのような方は、例えば、建売のように建物も既にしっかり建っている(粗悪や欠陥であるか否かはベツモノ)または、これから建てようとする建築条件付きの土地や分譲住宅であれば、住宅ローンの支払や税金などの負担費用面さえクリアになれば、買える可能性は高くなるでしょう。
しかし、土地がない上に建てる住宅の事もまだ未定(つまり完全注文住宅を建てる)で、それに対して銀行が担保として判断してお金を貸す、つまり融資をしてくれる事がまず厳しいといえます。
ところが土地は、これぐらいの広さが必要で建てる家の広さはどれぐらいでそれらの費用がいくらぐらいでその総額を融資してほしい!となれば、担保評価をして個人の支払いの審査もクリアになればOKとなることもありますし、その審査というのは、銀行によって、支店によって、窓口の担当者によって、対応などは様々なようです。
実は、これを書いている私自身がマンションから戸建てへ引っ越した際、売却による赤字をほぼ全額を預貯金に加え足らない分を同居する親に助けてもらい、頭金をほぼ0でローン組んだ経験者の一人ですが、そんな私でも、最低の費用である引っ越し費用、登記費用、税金、ローンの手数料などの分は、現金でもっていました。もちろん、その時子供の為の積み立てにも一切手をつけませんでした。
あらためてお伝えしますが、支払いを家賃と混同されたりするのですが、住宅ローンは借金なので、できるだけ借りない方がいいのですが、でも、それができるなら苦労しない!と言われる方がほとんどでしょう(笑)
つまりこのページで何をお伝えしたいかと言いますと、借りるのはできるだけ少なく、借りても退職金や年金などに頼ることなく、繰越返済などでできるだけ少しでも早く返すということが基本ですが、これについてはあなたもご理解いただけるかと思います。
それであれば、繰越返済できるだけの、つまりあなたが子供さんの教育費などの必要である預貯金以外にも繰越返済できるだけの余裕がなければ、住宅ローンを借りてそれができないまま生活していかなければなりません。
しかも、冒頭のように家族の楽しみを我慢しながら…となりますが、そこまでしてあなたが夢のマイホームを建てても本当に家族にとって幸せと言えるのでしょうか?などもこれらのことをよく考えて動くようにしてください。ですから、無理な住宅ローンとなる家づくりは、絶対に避けるべきといえるのです。
つまり、今でも頭金がないということは、全額ローンを組んで不動産を購入しても遊びも繰越返済もできない!というギリギリのマネー&ライフプランの計画になりますので要注意が必要であるという事です。身の丈に合わない背伸びした支払い計画をするといずれ破たんして借金だけが残ることにもなりえます。
では、なぜ繰越返済を薦めるのかといえば、少し計算をしてみましょう。
仮に4,000万借りて35年のローン期間で高めの金利1.5%として、その利息額が約1,143万!となりますが、その他に将来のメンテナンス費用がこの金利分以上にかかる事になりますので、これを積極的に減らす方が良いのです。
また意外に見落としがちなのが〝手狭〟と感じて家づくりをしたのちに今の家より大きくなったり、便利になったりすると普段の生活維持費も膨らむことがあります。
例えば、照明器具の数やエアコン(節電型を!)なども増えたり、洗浄便座付のトイレ(ぜひ節水型を選びましょう!)も2つに増えたりします。浴槽も大きくなったり、庭ができて散水すれば水道代も増えそうです。
ですので、ご予算を考慮し、それを再認識してその可能性を探して仮に小さい家であってもモノをできるだけ減らし(ミニマリスト)わがままのない身の丈にあった無茶をしない家づくりをしてもきっといい生活ができると思います。家族が、できるだけ大きな部屋や沢山の個室の部屋や大きなバルコニーを望めば、それらをクリアできるだけの広さの土地や家が必要として、そのために頭金も土地もない…となれば、それでは〝厳しいのでは?〟という事になります。
いまだに不動産会社が配布するチラシでは、120%ローンが組めます!とかの文言が掲載されているものもありますが、これは、3000万の家を買っても3600万まで貸しますよ!というものですが「そりゃ〜助かるわ」ではなくて、基本はできるだけお金を借りない!ということであり、もちろんこの余分に貸してくれる600万も立派な借金であり、金利がつくのですからくれぐれもご注意してくださいね。これをお読みのあなただけはお忘れなく。