変形&狭小間口の敷地で建てる家
狭い敷地に建つ家に住まれる方は、「我が家はうなぎの寝床」という表現をされますが、これは大阪や京都市内などで間口の割に奥行が長い敷地に住まれている方がよく言われる言葉で、小さな敷地の場合は、「猫の額ほど」という表現をされます。
狭小間口であるがために特に3階建てなどの場合、2階と3階の荷重がかかる1階の耐力壁が相当数必要となるのにガレージスペースを確保したり、開放的なスペースを希望される方には、プラン的に満足できない方が沢山おられます。皆さんの敷地も狭小間口であっても長くてそれなりの面積がある敷地=家であるはずなのに・・・
“10坪の建築面積でも広い快適な家できます”
9坪ハウスというのをご存知だろうか?住宅業界では有名なのですが、昭和を代表する著名な建築家である増沢洵による狭小住宅の代表作『吹抜けのある家-最小限住居』を原形とする最小限住宅でありますが、こういう発想でよくて、10坪程度の建築面積であれば、従来の間取りの考え方でいくと、場合によって建て替えをあきらめないといけないかもしれません。
実際に過去の相談事例で言いますと狭小間口の敷地で建て替えをお考えの方が、大手ハウスメーカーにご相談された方などは「建替えをしても同じ間口で建てることができないので現状よりかなり狭くなる」といわれて、建替えそのものをあきらめる方もあるようですが、それは大手だけが対応できないだけであり、そういった大阪市内に多い狭小間口や変形の敷地に対して、安心できる家づくりを住宅業界のプロたちが考え、これまでの売り手有利な住まいづくりの考え方を根本的に覆そうと集まった発想の家づくりプロジェクトを皆さまのためにご用意しております。
この住宅のコンセプトは、プライバシーも守りながらかつ“広く・明るく・効率よく・飽きのこない”を基本にプランニングをして、自らも参加して仕様を一つ一つ吟味して、建ぺい率いっぱいに建てなくても満足する小さな家で、必要であれば、四季を感じることができる植樹も含め、外構含めて楽しみながら、建て主(施主)も積極的に参加する家づくりを高いプラン力と確かな施工力で経済的に無駄ない価格でご提供するように心掛けておりますが、ひとつひとつをお伝えしてみます。
家の広さについて
まずは、10坪=20畳の部屋の広さを想像してみてください。でも、ほとんどの部屋は、3坪以下の4.5畳や6.0畳であり、リビング以外に10坪(20畳)の広さを実感することはほぼありません。
広く暮らすことについて、豊かで贅沢であると望んでいても、ほとんどの家の間仕切りは、必要であり、外せない、壊せない壁が多く、小さな部屋が多くあり、それらをつなぐ廊下がある間取りとなっていますが、このあたりが昭和からの家づくりの名残であり、最近のホームシアターやホームパーティなどができる広い空間を望む方が増えているライフスタイルとの矛盾と言えます。
また大阪市内などにも多い狭小間口であれば、なおさら建売のように3LDKや4LDKと部屋数を稼ぐために小さな部屋をつくるとそれらをつなぐ廊下もまた必要となり、窮屈な空間に色々なモノと一緒に自ら押し込んで暮らすことになります。
しかし、誰もが安心するために大切な耐震基準を疎かにすることは考えておりませんが、家の中での単なる人の通路となる廊下はいくら狭くても小さい家にとって大きなスペースの割合を占めることになります。
その10坪の家の広さは、即ち20畳もある広い空間なので、だからこそ空間を兼用したり、視線を通すことでさらに広く感じることができるからこそ、その空間を有効に楽しく考えましょう。
色々兼用する!?
限られた空間であるからこそ、余計に有効にかつ最大限に様々な要素や部位で考えていかなければなりません。
そこで有効になるのが〝兼用する〟で色々な要素同士を兼用することで限られた空間でも有効なスペースが確保できます。
例えば・・・
◆バルコニーと屋根 ◆庭と駐車スペースと玄関
◆バルコニーと坪庭 ◆基礎と地下室 ◆廊下と洗面室
◆通路と部屋 ◆構造体と収納 ◆下地と仕上げ
◆家具と間仕切り ◆床下収納と点検口
いずれも好みや良し悪しはあるにせよ、これらを兼用するという考えは可能です。
3次元で透す!?
広さを実感するために必要なのは視線。同じ空間でも目の前に壁があるだけで感じ方はまったく違ってきます。また壁や間仕切りで遮ってしまうだけで、その視線だけでなく風や光の通り道も遮る事になります。
せっかく大きな窓があるにもかかわらず、部屋中のカーテンなどで外部から視線や自然の風や光を遮る矛盾。その一方で昔の家では、部屋の間の引き戸の上に欄間、窓の外は格子や簾やよしずなどが使われていましたが、あなたは、これらを家づくりをはじめる前にもう一度再認識してほしいです。
人の気配を感じる家!?
せっかく家族がひとつの屋根の下に住んでいるのだから、それぞれの家族の気配を感じることのできる生活を考えてはいかがでしょうか?子供がゲームしていても、お母さんがキッチンで料理していても、お父さんがパソコンで調べものをしていても、家族の誰かが廊下を歩いても気配の感じることができる家。理想は、自然に居心地のいいリビングに集まって会話をしている家族。是非一度は、そんな家づくりを想像してみてください。それが “家族”というものです。
それなりの組織として機能している大手などの住宅会社の場合は、企画・営業・設計・工事と各部が縦割りになりがちなので、それに伴い、引き継がれていない内容や営業だけが先走った言動などにより、経緯の段階でトラブルになり施主がストレスになることは、これまでの家づくりをされた方の体験談を聞いているとよくおわかりかと思います。かといって、先に申したように建築家主導の家づくりは、価格などの部分で見積りが不明なままでの設計図面先行が、施主にとって大きなリスクとなることもよくあります。
この縦割りや一部の仕事だけを一方的に先行させることではなく、施主、設計者、施工会社が同じ目標(良い家づくりをする事)に向かって、同列で一緒に考えながらしっかりと協力し合って進めていくことが、本当の意味での協同作業であり、家づくりプロジェクトであると言えるのです。
“希望する住宅を無駄をなくして効率よく気持ちよく建てる”ことをどの家でも実現できるようにし、狭小間口でも変形敷地でも、これまで消費者の悩みのタネであった家づくりが楽しくなるプロジェクトのご提案もしております。
長屋でも狭い敷地でも
広く快適に暮らせる家づくり。
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