〝すぐわかる家づくり〟建替え編
新築・建替えの予定があるあなたの家づくりのパートナーとして大きく分けて4つあります。
◆全国ハウスメーカー ◆工務店・地域住宅会社 ◆建築家 ◆プロデュース会社
まず最初に浮かぶのが、会社名も何気なく聞いたことがある大手ハウスメーカーですが、なぜ皆さんは、すぐに頭に浮かび、商談がはじまるのでしょうか?
・よくテレビのコマーシャルで見かける
・住宅展示場にモデルハウスがあるから
・会社名を知っている
・ツールでわかりやすい
・入りやすい(敷居が低い)
・営業担当者が話しやすい
・チラシや広告で見た
・行きやすい便利なところにある・・・
などですが、さて、まずは、あなたが仮に中小の工務店の経営者として、今一度、上記内容を経営する立場でよく考えていただければわかるのですが、これら全て、莫大な経費や広告宣伝費が必要となることばかりで、その対象となる大手ハウスメーカーのほとんどの会社は、上場もしていますが、最近では、その中小や零細会社である工務店も、経費の掛かるこの手法を真似ているからとても危険といえます。
モデルハウスの建築費用と維持管理費用と地代、知名度上げるために繰り返される広告費用、高い製作費用をかけたカタログ製作、営業担当者の経費と報酬と費用対効果。これら全ての経費が、その会社で建てられる住宅価格の中に必要経費として計上しなければいけません。
同時に契約前の過剰サービスに関して、例えば、地盤調査や敷地調査、模型の製作なども依頼して人が動くので必ず費用はかかるもので、それらの費用も、もちろんその経費の中に含まれています。だから、中小の工務店に依頼するとすぐにわかるのですが、それらは “サービス〟ではなく、いくらかの金額が発生するということになります。
ですので、消費者として常識的な感覚をお持ちの方には、すぐにわかると思いますが、同じカタチで間取りで同じ仕様や性能であった場合、余程の値引きをしない限り、モデルハウスを持つ住宅会社やハウスメーカーが工務店より安くなるはずなどないのです。
大量仕入で安い!と言っても、それ以上にモデルハウスや広告宣伝を含める大きな経費が必要となっている販売方法である事を忘れないようにしてください。詳しくは、こちらをご覧ください。
一方、建築家は、建築&住宅業界でも、とかく〝先生〟で厄介者扱いされがちですが、プランづくりなどソフトな部分は、それこそそれが専門業なので、それに長けているのはあたりまえですが(ただそれすら疑問の方も多い)消費者にとって特に大切な見積もりや仕入れ価格など予算に関わる部分を知らない方も多く存在します。
まして建築家により、尖ったデザイン先行のイメージばかりを優先され、準防火仕様の標準にない窓を書かれたり、瑕疵の部分にまつわる例えば、防水部分のオサマリなどしっかりおさえていなかったりするケースもあったりするので、デザインを追求するあまり、雨漏れがしたり、構造的にコストがかかる事ばかりの無駄な費用をかける方も多く、全体的な価格が高くなったりします。
この理由は、元々見積もり作成ができないので、そのコスト感覚も無頓着な人が多いからでもあり、彼らが提示する価格は、希望を含めた概算で算出することが多いもので、これは、デザインをあまりにも追求するばかりに〝予算〟という最も大切な条件からかけ離れた家をカタチにしていく方が多いからと言えます。
その結果、早い段階で設計契約をして図面として出来あがり、正式見積もりとして施工する工務店や建設会社に依頼して作成してもらうと、予算とかけ離れた価格になっていたりして、時には裁判沙汰にもなったりしていますが、残念ながら、設計契約後の事でもあるので、これも今の家づくりの問題点とも言えます。そうならないために防ぐ方法は・・・こちらをご覧ください。
>>>建築家と上手に建てる方法
これらのことから消費者の方に言える事は、敷居が低いけど価格が高いハウスメーカー、プランはできる可能性があるが、予算とかけ離れる可能性が高い建築家となりますが、では、一時期は蔓延りました建築家プロデュースによる家づくりは、どうでしょう・・・
ある番組で〝匠〟と称して建築家ブームで流行りだしたのが〝建築家を紹介します〟というプロデュース的な家づくりが存在していますが、それに関してご説明していきます。
まず、家づくりに関する総額の費用に関してですが、そのプロデュースをする会社が、自社で受注しない仕組みであれば、ほとんどのケースは、そのプロデュース会社に支払う費用を含めたトータル金額は、ハウスメーカーの提示する価格に近いイメージになるということを先にお伝えしておきます。
その理由は、住宅価格+設計監理費+プロデュース会社経費と加算される仕組みだからであり、例えば、仮に住宅価格が2000万とすると、設計監理費は、15%程度で300万、それと別にプロデュース会社へ支払う費用が5%、高いところで10%をとったりしていますので、最低でも140万ほど別に必要となるので、この家づくり価格の合計は、最低でも2440万となってしまいます。
しかも、建築家は、前文でもご説明したように特注や高級素材や無垢が好きなので、住宅価格そのものも高くなるとも言え、誰がしっかりコスト管理するのか?ともいえますが、だからこそ設計力のある工務店に依頼すれば、2000万とあと少しの費用でできたかもしれないのです。
その他に〝プロデュース〟と称しながらも、そのプロデュース費用が、一切必要ないケースもありますが、その場合は、プロデュースしているかのように見えますが、工事を請ける住宅会社や登録や加盟している工務店であり、結局は、自社が受注するためだけに設計士として建築家を一つの営業ツールのように使用しているケースも多いのです。
つまり、ハウスメーカーの営業マンのように建築家を利用しているだけで、スタッフも第3者のように装いますが、実は、施工する住宅会社や工務店の責任者や担当者だったりしますので、よく仕組みなどを理解した上、価格内容も理解して納得した上で依頼するようにしてください。もちろん、はじめての家づくりでも、他の会社と比較すればすぐにそれはわかります。そんな建築家プロデュース会社について詳しい内容はこちら
>>>建築家プロデュースって?
では、工務店が正解なのか!となりますが、この工務店を探してみれば、見つけ方や仮に見つかっても、その判断基準などが、とてもむずかしい、意外と簡単なことではないと感じることでしょう。
そうです!自分に適正な工務店を探すこともむずかしいのです。
ハウスメーカーの場合は、ある程度モデルハウスを見て、担当の営業マンだけで、〇の判断ができると思いますが、工務店の場合は、中小(零細含む)であるが故にそもそもその会社が、本当に大丈夫なのだろうか?と感じる事から始まります。
そのためにまず簡単な判断基準として、注文住宅、つまり建て替えやリフォーム工事を考えているのであれば、分譲をしているような工務店などは、少し評価を落とすことをオススメします。その理由は、そのほとんどのケースで、土地を買うことが、資金繰りの危険性にあり、家づくりも価格が最優先となるので、消費者にとって淡白な家づくりをする会社が多いもので、このように土地を絡ませて家づくりをする会社の基本的な考え方は、不動産会社的な発想で、いい土地を仕入れさえすれば…なので、建築条件付きとなるその家づくりの彼らの対応ぶりから、何度も打ち合わせをしながら、コツコツと非効率なことをあまり望まない経営者が多いもので、どんぶり勘定の見積りであり、あいまいな家づくりが多い不動産市場で成り立っているからです。
次に工務店のチェックすべき点は、これまでの実績をしっかり見ることです。彼らもあなたと契約したいので、それほど得意でない、経験がなくても、とかく『できますよ!』という体質なので、安易にそんな言葉だけで鵜呑みにしないで『では、現場またはこれまでの実績の写真を見せてください!』と尋ねてみればいいのです。もしその際に、しっかりと資料を見せることや説明できなかったり、見当違いのものが出てくれば、その会社の評価を落とすか、頼まなければいいのです。
あと確認しておいた方がいいのは、契約の際に、契約後にどこまで図面がそろうのか、実際に建てられたこれまでの設計図書などを見せてもらえばいいでしょう。これは、例えば、コンセントの位置なども書かれていない図面であれば、はじめて家づくりをされる方にとっては、この先、大丈夫かな?不安だな・・・となるのはあたりまえで、打合せした内容をどのように現場に指示しているのかも不思議に感じるはずであり、これら設計図面のチェックも大切であるのでご確認するようにしてください。
他に事務所に訪問して雰囲気やできれば、工事中の現場も教えてもらい見に行くようにしてください。特に工事中の現場は、行かれる日が決まっていたら、日頃以上に整理整頓がされていますので、場所だけ聞いて、後程抜き打ちで現場をのぞかれると職人教育がわかり、日常の現場に対する姿勢もわかるでしょう。
あと契約書については、不動産の契約と同じように契約する当日に見ないで、できるだけ早い目に手元にもらって、下見をしておくべきで、中でも契約書の中の支払い条件などに関しては、契約日当日に知る方が多いのですが、その段階では、条件が悪ければ、断りにくくなりますので、できればプランづくりをはじめる前に先に契約条件の中の特に支払い条件や契約条項を確認される事をオススメします。
最後の契約日当日にその内容を見てはじめて知る事になるから、その場の雰囲気で仕方なく、消費者に不利で悪い条件のまま契約される方がとっても多いですが、誤解してはいけません。契約というのは、お互いが合意の上で・・・となっておりますので、その事もしっかり認識してくださいね!
いずれにしても、商談を含めプロセスもなく、約束も守らず、課題もされないまま、整理整頓ができていない担当者や会社には、あなたが希望する丁寧な家づくりは無理であると判断されたほうがいいです。おそらくそういう会社や担当者はだらしがないので、現場に来る職人もだらしないです。
これらを踏まえて、相性はもちろん設計力・提案力・商談力に経営力などが加味されていきますので、工務店の選択も意外と“むずかしい”となるのです。その工務店に関して詳しくはこちらをご覧ください。
>>>工務店と上手に建てる方法
簡単そうでむずかしい。でも、あまり考えなければ、こんなもの、建売だから…と済ませることもできるのも家づくりですが、皆さんが、全て同じ方法でという事ではありません。消費者の立場で厳しくみれば、きっとおかしな家づくりだと気づくことも多いかと思います。
そんな立場の消費者が納得できる家づくりをハウスネットでは追求しております。
あなたの悩み解決させます!