間口2間ですが わがまま聞いてくれます?(大阪市東淀川区/Kさん)
間口2間の建てツボ10坪の敷地ですが・・・
家づくりにおけるご家族のわがままは、当然であり、〝つきもの〟とも言えます。
住まい手が考える理想の家をつくるのですから、予算の縛りはありますが、遠慮などしないで欲しいものです。もちろん創り手のプロが住む家でもないので、プロが押し付けてくるのも納得しないなら受け入れるべきではなく、建てるべきではないです。まして作品に住むわけでもないんですから・・・
このKさんの家。大阪市内によくある狭小間口の敷地条件。建てる事ができる建坪はほぼ10坪。
しかしながら、住み手にしてみれば、風も通る明るい家を希望するが、それをすると隣接する家からの目線が気になるし、それでもやはりプライバシーも守りたいから・・・という現実。ちょっとした趣味であるガーデニングができたりする空間も欲しくて、同時に広いバルコニーも希望されます。
こんなことを大阪市内のような狭小間口では絶対に無理なのか?
これまでお会いした建築家の中から設計者を抜粋して設計力にも拘り、その建築家の家づくりに関して施工力も高いレベルが要求されるために狭小間口プロジェクトとして、頭を痛ませながらもそれを楽しみながらスタートさせました。
実際、家ができると “え!? こんなに広いのに建坪10坪なの!?” というぐらいの気持ちの良い広さと明るさの家が完成しました。
そうなんです・・・壁がなければ、10坪でも20畳あるのです。
しかも、何とこの住宅は、地下付きで間口2間の建坪10坪の大阪市内に相応しい家が無事完成しました。
事務所には、この模型が展示されていますのでいつでも見に来てください。