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なるべく予算を抑えて土地をみつけて注文住宅を建てたいが、いい土地が見つからない
いい土地を探して注文住宅を建てよう!と探しはじめてみれば、そのいい土地は、建築条件付きや分譲がほとんどで、売れ残っている土地は、いわゆるプロが売りにくい不便な場所や癖のある場所が多く、土地売買を商売にしているプロすら手をつけていなかったりする魅力ない土地であったりして、その土地のカタチは、三角形などの変形地であったり、小さな土地(狭小地)であったり、間口も狭く(狭小間口)奥行きが長い土地であったりします。
しかし、このような土地は、きれいな理想の売りやすい土地に比べると意外にいい場所であったり、手頃でリーズナブルな価格であったりします。
提案例1 狭小敷地
さて、下記のような狭小敷地があれば、あなたなら、どのような家づくりを想像されますか?
皆さんも建売などのチラシなどで見慣れているプランは、寸法は違いますが、おそらくこのような感じのプランを想像されます。
玄関から入るとホールがあって、洗面脱衣と浴室。1階奥にひと部屋。2階にLDKがあり、3階に2部屋。大手や中小、零細企業であっても、大阪市内で提案してくるプランは、どうしてもこんな感じのプランが多くなります。ハウスメーカーであっても、工務店でも、設計をお仕事にしている設計事務所でもおられます。
「このプランに何か問題があるの?」
いいえ、プランに正解などないので、何も悪くないのです。よくあるプランであり、これであなたのご家族がよければ、それでいいのです。それが、家づくりであり、プランというものです。
もちろん、おそらくこのままでは敷地に入らないので、これらのようなプランをベースにあなたの買う予定の敷地にあわせたプランニングがされてくることでしょう。
でも、せっかくあなたは土地を買って注文住宅を建てるのにまるで建て売りの家と同じようなプランでもったいなくないですか?そんな事を感じる方は、このプランを見ておそらく・・・
「建売と同じようなプランで面白くない!! 」 と感じられる事でしょう。
一方、スポンサーは変われど、ずっと放送が継続している渡辺篤司さんの建物探訪。設計をした建築家の知恵が絞られ、その施工をした工務店の傑作。
(皆さんは、建築家だけではなく、しっかり施工した工務店や職人さんにもスポット当ててくださいね!)
もちろん、放送するためには、作品的に尖っていなくては意味がなく、建て売りで見かけるようなありきたりなプランは、この番組で案内されることはありませんし、建売のような家が放送されても、面白くないので誰も見ないでしょう。
では、同じ家なのにその違いはなんでしょうか?
これが、いわゆる設計力の違いであり、設計力があるのかないのか?の差となっています。
(ここでは、過剰な工法や提案の事はひとまず棚上げしておきます)
では、そんな家は、建築家でなければできないのか?となりますが、そんなことはありません。ハウスメーカーでも設計担当者に設計力が高い人が存在しますし、工務店に依頼しても、いいご縁があれば、下手な建築家より〝いいプランニング〟をする会社もありますし、逆にプランがダメな建築家も存在しています。
そんなあなたのプランに対する意に反する会社は、プラン力がないだけかもしれないのでその場で断るのではなく、プランニングという点のみ選択をしなければいいので早とちりはしないようにしてください。 ここで何気ないプランという段階でありますが、このプランニングに関しては、効率・経済的・生活動線、そして満足感などに影響してきますので、商談先・依頼先の対応にはくれぐれも注意を払ってください。
例えば、先ほどの敷地で設計力のある方が設計すると次の通りのようなプランになります。これは、間仕切りをできるだけなくして、広く使うという狭小敷地のデメリットをカバーできているプランニングになっています。
外玄関と中玄関。そのスペースには、一本のシンボルツリー、狭く感じない玄関。2階に広いバルコニー・・・普段は広く使って、必要な時に建具で間仕切る。構造体を利用した収納スペース。間仕切り壁も少ないので、広くて経済的です。
最もわかりやすい事例を掲載しましたが、これを好き嫌いは別にして、ハウスネットが皆さまによく伝えている設計力があるか、ないかとは、このことなのです。
あなたは、仕様や性能、設備が選べない上にできの悪いプランの建て売りを買わないで、土地を見つけて注文住宅を建てたいなら、プランニングをあれこれと楽しく検討しながら、仕様も性能も設備機器もひとつひとつ選びながら、家づくりをするパートナーと心地よく建ててほしいと願っております。きっと建築家を含め、設計力が高ければ、敷地のデメリットカバーしてくれます。
こんな発想のプランニングをする事は、設計力の乏しい方が提案するプランや企画住宅では〝無理〟という理由が、わかっていただけるかと思いますが、もちろん、尖った変わった間取りではなく、一般的な間取りを希望されているなら、それはそれでOKでありますので、くれぐれも誤解しないでください。
ただ、風が抜けないし、明るくない、動線が悪く非効率なプランであっても、この住宅業界のプロたちは、それでもプランができていると〝自画自賛〟をする人が多いですが、ただし、変形地や狭小地に関しての注意点ですが、どんな土地でも家は建つ!とはいえないもので、工事車両が入れなかったり、前の道路が建築基準法の道路でないために確認申請の許可がおりないので、建て替えが不可であったりすることもありますのでご注意ください。
特にそういった狭小間口や変形敷地などは、ハウスメーカーは得意ではないので嫌います。また現在、家が建っているからといって、同じ大きさの住宅が建つというものでもなく、建っている住宅そのものが、違反建築であるということもありますのでご注意ください。
あなたは、住宅業界や不動産業界側の都合のいい常識にとらわれないで、無駄のない経済的で楽しい家づくりを徹底的にしてください。そんな家づくりができるようにハウスネットは、消費者のサポートをしております。
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