家づくりは、言葉だけで誤魔化されてはいけません

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なぜ、この家づくりサポートが必要と感じたのか?

販促担当として参加したある日の住宅の営業会議。中堅のある営業担当者の契約物件では、その受注金額がほぼ3000万で、利益額1000万という会社の規定の利益額を大幅に超えた利益率33%で受注しているかと思えば、その隣若手営業担当者は、それとは逆で規定よりも大幅に低い利益率5%で契約していました。

これで推測できたのは、おそらく前者のお客さまは、あまり人を疑うことなく会社や担当者に対して信頼や信用をされていて、後者の建て主は、口うるさいお客さまだったか、競争が厳しかったのかであろう。

後者の方が売る側にとっていいお客とすれば、こんな利益率にはならないが、どうやら今の家づくりの価格は〝立場が弱かったりいい人ほど損をする〟という契約する人によって同じ会社に依頼しても、営業担当者によりこのような価格や利益率の差が生じる事があたりまえのように成り立つ住宅業界の仕組みに嫌気がさしたのであります。

言葉に誤魔化されてはいけない家づくり

家を建てる時に気温が暑いか寒いかによって、断熱への意識が違ったりしています。建売住宅のロフトなどは夏は上がれないようにしたり、冬はそれをウリにして販売されますが、どの業界でも消費者の気持ちを煽って購買意欲を駆り立てる傾向がありますが、もちろんこの住宅業界でも同じなのです。

例えばですが、政治の世界の〝わかりやすいクリーンな政治〟という言葉と同じぐらい住宅業界での〝健康住宅 やエコ〟という言葉は使い古されて劣化して価値は下がっています。細かい事を言うつもりはないが、CO2ゼロ住宅と売り文句にしている住宅会社などの場合は、そもそも人の体から発生するCO2は無視しているのか?と言いたくなるし、その設定が人が住まない家なのかと感じさせるほど売るためだけの言葉を羅列するばかりで心がないと言えます。

ノンホルムアルデヒドも同じで〝ノン〟といっても、家具やヘアスプレーや香水、化粧品などから発生するそれらは無視されていて、それらが無垢材である杉や桧にも含まれている事でもあるが、私は化け学を討論するつもりはないですが、これに関してご興味があれば調べてみればいいですが、安直に使用する〝ゼロやノン〟という言葉を使って買い主に刺激を与えて誘導しているだけにすぎないともいえます。

ちなみにゼロやノンでなくても、すぐに危険であるという事ではない。安全な数値であるという事を伝えればいいのであるとは思うといっても発表される数値もどこまでが信じる事ができるのかもわからないのが今の時代といえます。

 

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ついでに申しあげると〝自然素材住宅〟 という言葉もこの響きや与える印象がいいので猫も杓子もよく使われますが、だからといって、いい家ができる!とは言えないもので、今の社会では、日頃乗る車もあるし、勤める会社では、スチール製の机もあるし、その会社がコンクリートや鉄骨やガラスで覆われていて、クロスやサイディングなどの化学製品も使われていますが、だからといって、それらが不自然な素材であるとは言えないものです。


もちろん自然素材が悪いモノだとは言わないが、あまりにも、言葉だけが持てはやされすぎていてそれに対して過剰反応されている方が多く、結局は消費者が、この住宅業界側から発する言葉や情報に誘導されているように見てとれる。

正直、〝エコ〟だ〝自然素材住宅〟といいながらも、大切なプランニングを疎かにしたり、庇などがないカッコばかりや住まい手の事を考えないおかしな仕様も多く使われる家づくり会社が、堂々とご商売をされています。

だからこそ、消費者に対して嘘とは言わないが、誤魔化したり偏った情報を発信するのではなく、正直にしっかりと伝えて自由に選択をしてもらうべきであり、そのためには、プロ側が冷静で賢明でかつ現実的な方法を整理して導いてあげる意識が大切であり、これらの問題を種にして、宣伝文句として、なかば恫喝的に商売するようなやり方をこれまで散々繰り返してきていることで、いずれ間違いなくこの住宅&不動産業界には、しっぺ返しがくる事を自覚すべきであるが、救いがたいというか、これまでの過ちをいまだにずっと繰り返し続けている。

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そして今でも〝ゼロエネルギーハウス(ZEH)〟〝高気密高断熱住宅〟など年々次から次へと新しい言葉で過剰住宅に誘導しているハウスメーカーや工務店、建築家を含め、このあたりのあさましさが透けて見えるのが辛いつらいものであり、住宅や不動産業界の同業者が集まってSNS上で彼らが飲み食いして騒いでいる写真を見ても楽しく感じないものであります。 
まだ記憶に新しいと思いますが、日本というお国柄、例えば アスベストの問題などは、その昔からこの建築業界では言われていましたが、触れず騒がずで、何がきっかけだったのかはわからないですが、ある日突然急に大騒ぎにする。耐震偽装問題もそうですし、大手不動産会社の両手仲介問題などもあり、マンション傾き問題もあり、立ち消えた住宅内の電磁波問題もいつの日か急に・・・という感じもしております。 

これらのように以前から建築や住宅&不動産業界内でなんとなーく、くすぶってずっと言われ続けている問題などは、ある時期沸騰点に達するとその忌避とリアクションが急に激しくなり、SNSやマスメディアで煽り、当事者でない廻りの方々の方が騒ぐ傾向があります。
 
その昔、海外から ウサギ小屋 と揶揄されたら住宅の広さばかりを問題にあげ、震災があり、古い木造が倒壊すると柱の太さや免震などの言葉が飛び交い、耐震性の事で一般消費者の気持ちを煽ってばかり。
 
室内環境汚染が話題になるとノンホルムアルデヒドや自然素材ばかりを強調し、中国を絡ませて外気の汚染などを強調しては、高気密高断熱を主張して一生開けない窓のつもりなのか、それなら全てFIXが理想となってしまいます。
 
決して安いとも言えない価格で気を衒うように外観からは見えない窓のない閉鎖的な白い壁の家をどこもかしこもそれをデザイン力と勘違いして建てては、雨漏れする家を増やし、今では 京都議定書を絡ませてゼロエネルギー住宅(ZEH)で大手ハウスメーカーは性能向上で売上単価が上がるので積極的に支援して大喜びに賛同し推奨しています。

ちなみに 小さな家でも素敵な家があります。柱が3寸でも全く倒れていない家はあります。白い壁の家は、雨だれで汚れが目立つ事などは伝えない。そもそもエネルギーを最小限に抑える小さな家とできた空地に緑を増やせばいい。 

この住宅業界で蔓延る言葉だけに誤魔化されてはなりません。

基本は何のためであり、誰のための家づくりなのか?

この住宅&不動産業界では、新築市場では、建てたら建てっぱなしでリフォーム業界では、工事が終われば、はい、それまで・・・の傾向がずっと続いておりまして、20年以上も前から顧客満足(CS)といいながらも、満足させないで、相変わらずお金をかけて雑誌などに掲載をして〝新規客〟ばかりを集める事に躍起になっていて、高度成長期のままの仕組みやシステムで今も対応し続けている会社が沢山ありますが、そもそもその〝新規客〟を満足させる事が出来ていないのでアフターフォローなどしっかりできないのが現状のようでリピートや紹介が少ないようです。

 
ハウスメーカーの場合は、営業や設計、工事担当者とそれぞれが完全分業となっているのが多く、契約するまでの窓口となる営業担当者などは、報酬制度になっているために担当者は、契約までが目的となっていて、その目標さえ達成すれば、担当者として外れ、次なる売り上げや契約のためにまた新しいお客さんを追っかけるような企業内の仕組みや流れの体制になっています。

これは、消費者である建て主からすれば、窓口の担当者として〝信頼〟したにもかかわらず〝売り逃げ〟をされたような印象となりその後の打ち合わせでは〝追加や別途、オプション〟などにより予定していた額が大幅に超えたり〝言った、言わない〟〝含む、含まない〟などのトラブルをはじめとして、素人である建て主にとって理不尽で納得のできない家づくりになっております。


一方で他業界では、キャンペーンや紹介料などを払わなくても、良い店なら自然と口コミで広がるのにこの住宅&不動産業界は、大手をはじめ、これまで長い歴史の中で沢山の実績を残しているのになぜか未だに莫大な費用を投資し続けて〝新規客〟だけを集めてご紹介やリピートが出ないのだろうか?という部分を考えれば満足度の低さがよくわかるかと思います。

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しかしながら、住宅&不動産業界でも一部の真面目な会社では、このような本来の中小企業としての存在意義や資質を追及して、地域密着に徹してコストをできるだけかけないで、顧客満足度を高めて、紹介やリピートでの安定した仕事をしている会社もあり、住宅業界では、景気が悪いことが重なり、以前よりはそれなりに少しは顧客を大切にするようになりましたが、これまで幾度も繰り返してきたように景気が少し回復すれば、きっとまた元に戻るような気もしますが、人口が減っているので余程意識を変えない限り、この先も大きく変わる事はできないでしょう。

これからの時代、住宅市場も変わり、お客さまの意識も変わり、国や行政の方針も変わる激変な時期でありますが、ある意味、新しいお客さんだけを拾っては、捌き続けるようないい加減な姿勢の会社は、間違いなく淘汰されていきますが、いずれにしてもネットによる情報が氾濫しているので、小手先の都合のいい営業トークなどは通用しない時代で、消費者であり依頼主でもあり、素人の立場である建て主に対して、嘘を言ったり、騙したり、裏切ってはいけない時代であるとも言えます。

家づくりに関わる人皆さんが、本当に必要な事なのか、何のための家づくりであり、誰のための家づくりなのかを建て主の立場になってよく考える必要があります。
 
そんな意味でも、中小の立場である建築家や工務店の本来のあり方や意義、家づくりのあるべき理想の姿を確立するためにも、ほんの少しでもお役に立つ事が出来ればうれしいですので、できる限り、ホームページやブログなどで書き残して伝えていくように致します。

〝足るを知る〟

大手と同じように、大きな借金してまで高い経費を使って、軽率でどんぶり勘定の安易な仕組みで企画住宅を販売するようなフランチィズに加盟しても、本来の工務店のあるべき姿は追求できませんし、そもそも建て主であるお客さまは、そんな事を望まれていませんので、これをお読みの零細・中小の会社は、大手や高度成長期の仕組みの家づくりの真似事だけはしないようにしてください。
 
正直に真面目に取り組む中小の工務店や建築家と一緒に建て主のサポートをする家づくり。
それが、ハウスネットの家づくりサポートです。

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建築条件付きの土地から買う方やハウスメーカー、建築家や工務店との家づくりに悩んでいる方が無料でご相談・ご紹介までできる中立で第三者の立場である相談窓口。真面目な建て主のお手伝いし、最も適したプロにナビゲートし、無駄・無理・無茶のない楽しい家づくりをサポートします。

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