【コラム】○○ハウス倒産から学ぶこと

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マンションの地盤沈下問題、まして以前の耐震偽造問題などは、熱りが冷めたころに時折思い出しかのように少しだけ話題になり問題視される事もありますが、これをお読みの皆さんも時間と共にお忘れになるかとも思います。これからの時代は、相変わらず増え続けている空き家問題とそれに伴う不動産の価格の急激な低下でしょうか?

 そこで意外にも住宅業界の事や流れをなにもわかっていない人が、テレビで好き勝手コメントしてさらなる不安をあおったりもされていますが、皆さんは、あの静岡でトップシェアを誇っていた富〇ハウスの倒産問題をお忘れではないですか?(ご興味があれば検索してみてください)

倒産したので家もなければお金が戻ってこない
完成保証を付けていない方がほとんど・・・

などテレビを見ていて曖昧な情報のまま取材されている感じを受けましたが、そんな番組の中では、着工前に全額の2000万以上払っているご家族も取材を受けていましたが、この富〇ハウスについて事務所にある少し古い〝ハウスメーカー77個別診断〟という本を見てみると「竣工棟数は静岡県で独走も情報公開しない企業姿勢には疑問」と書かれていますが、そこでさらに注目する点は、支払い方法であり、テレビでも取り上げられていましたが、確かに「着工金10%・上棟時60%」となっていて、これは明らかに建て主側の過度な支払い方法となっています。

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ちなみに同じ資料から業界最大手の某○○ハウスを見てみると「契約時1/3 上棟時1/3」とあり、これはつまり67%となるので表現が違うだけでありなんら変わりはないし、実際はどうなるのかは、営業担当者レベルも影響するからややこしいのですが、いかがですか?

さも、当時は、倒産したその会社の支払い方法だけが〝世の中の悪〟かのような報道をされてますが、テレビというのは、大手が莫大な広告費用を出して宣伝をしてくれますから、放送局側からすれば、立派なお客さまであり、立派なスポンサーですからその点を理解してあげてください。特に新聞などでは、不動産会社のチラシは大変ありがたいはずですからそんなことまで絡んだりしているようですから、新聞やニュースなどの報道だけではわからないことばかりですね。

いずれにしても、依頼者であり発注者である建て主にとって不利でおかしな契約と気づいたら遠慮せずに改善を求めればよくて、契約というのは双方の同意のもとに…なので、建て主のあなたがそれに納得できないなら契約をしなければいいのです。


しかも皆さんはよく考えていただきたいのが、ハウスメーカーなどの利益率は35%以上はあると言われている。つまり骨組みしかたっていない上棟時に既に利益以上のお金を回収できているので絶対に損はしない仕組みになっているのでノーリスクといえるのであり、これではあまりにも建て主にとって理不尽であると感じないだろうか?
 
それでなのかは不明だが、だからマスコミは簡単に完成保証を付けるべき!といっているが本当にそうと言えるのだろうか?
 
実際に調べたらわかりますがその完成保証を使うためにはまた建て主がその保険の費用を支払うことになりますが、この住宅業界のプロの方々は一切のリスクを負わずにそれに対して何の対策をしたといえるのだろうか?その保険は、自社が払うべきであり保険を用意しましたので・・・とはあまりにも知恵がなさすぎると思え、これも本末転倒のような気がします。
 
 

ですから、建て主の立場でオハナシをしますと解決策の一つとしてそんな必要がないように支払いをできるだけ出来高払いにするとか、工期の間に支払いをできるだけ遅くなるようになることを理解していただける家づくり会社を選択すればいいのであり、これを理解していただけない会社なら〝リスク多し〟と契約しなければいいのです。


しかし今の家づくりでは、ご存じのように何回かのプラン固めのために打合せを重ねたのち見積もりを出して契約となり、その契約書や支払い条件などは、その段階ではじめてみることになり、そこで建て主にとって不都合で不利な条件であっても、その日に契約をしなければいけない雰囲気になってしまいますので、おそらく富〇ハウスで契約された方もほとんどがそんな流れなのだろうと思われます。
 
これがプロが気づかぬうちにあらゆる主導権を握る現在の家づくりの流れですので、できるだけ早い段階から無駄な作業にならないようにプランを始める前に契約書をいただくとか、支払い条件を聞いておくとか、他の物件での契約書式や図面なども一切見せてもらうように致しましょう!!それが家づくりにおける弱い立場である消費者の自分を守るための防衛手段といえますので、是非とも建て主の立場として商談はじめる前に一番最初にこの支払い条件を含め、これらを聞く事から始めるべきかもしれません。

だからこうすれば、これらの条件等などを確認しないで雰囲気に流されて〝つい〟契約をしてしまい後悔をすることはなくなりますので、是非ご自分の家や大切な資産は、他人(しかも売る側)任せにしないでしっかりと自分で守りましょう。

これらのことからも、お金を早い段階で回収する会社は、例えば、7割近く回収した上棟後の工事の施工に自信がないからか、はたまた資金繰りが大変な会社は、とかくお金を早い段階で回収されますので、最悪契約当日に支払い条件を知ったとしても、それをあなたが理不尽でリスクがあると感じるなら契約をしない。これが原則であります。
 

また今の時代だから言えることは、知らなかったではすまされなくて、これだけ情報があふれている時代にこの〝契約〟ということに関してしっかりと調べなかった建て主にも問題があるといわれます。

先日ご相談のあったお客さんのように〝契約書の約款をみたらおかしかったので契約を中止しました〟という判断をされる方もおられましたが、この勇気こそ成功するかしないかの分かれ目とも言えます。

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