第4の疑問 不動産屋選びその方法は?
「いい不動産会社の見分け方、なにかいい方法ないですかね?」
土地から探している方からのよくあるご質問ですが、実際に動いてみるとこれが意外にむずかしく感じるもので、家づくりの依頼先を探すこと以上にむずかしいかもしれません。

あなたの街にもあるたくさんの工務店や不動産会社。これまであまり接点を持った事がない人にとっては、未だにそれらの差もわからないでしょうし、少し怖さを感じる方も多いようです。それは、普段どんなお仕事をされているのかよくわからない、それが、冒頭でも言ったように“不安”につながり、イメージだけで“怖い”と感じるからでしょうか?
そんなことから、この不動産会社探し、自分ならどうするだろうか?で考えてみます。
まず基本的に不動産情報は、直接販売する場合の建売分譲でない限り、ほとんどは会社によって扱えないものはないと考えることができます。
まずは、チラシの取引形態をよく見てください。ほとんどが仲介(媒介)と書かれています。つまり、土地等の不動産情報は、基本的にどこでも扱えるという考えになります。それをベースに考えるようにしますが、その前にわかりやすい店構えをチェックしてみましょう。
高度成長期であった時代は、何の商売でもそうですが、売り手市場であり、店を構えるだけで、自然に土地や不動産が売れていたのが実態であり、それだけで不動産業界の市場環境は恵まれていたといえるでしょう。
購入を考えているあなたが不動産の相談ができる会社の店構えは、入り口の近くにカウンターやテーブルなどがあって、いかにもご相談に応じるスペースを構えているはず…です。
もしそうでない店構え…つまり、あなたのことをあまり歓迎しない会社は、事務所の奥に応接などの部屋があったり、パーテーションで見えなくなったりして、実態がよくわからないような店のつくりになっていたりしていますが、もしそんな会社は、戸惑うことなくすぐにお断りすべきです。一般の方は歓迎していない、つまりおそらくプロを相手にお仕事をしている会社と推測できます。

もちろん、窓口になる担当者としての相性については、重要であり、いい人も悪い人も空気の読めない人も無神経な人も様々な人が担当者には存在するわけです。お客さまに接しているにもかかわらず〝社会人〟として教育されていない担当者もいたりしますが、これらは、工務店やハウスメーカーでも同様のことがあると言えます。
いわゆる独特な〝社風〟や〝雰囲気〟というのは、誰しも感じるところはあるでしょう。事務所に入った瞬間「なにか雰囲気がわるい」と感じるあの空気感。お客さま相手のご商売であるにも拘らず、それをなんとも感じることができない社員や経営者が問題ともいえるかもしれません。
お客さんの目を見て話さないことや上からものを言うような威圧感があったり、馬鹿にしたような口調、買うならさっさと買え!という雰囲気、冷静に考えさせないで、今すぐハンコを押させようという間違った熱心さ、商談中なのに車に同乗していても、配慮なく目の前でたばこを吸ったり、携帯電話に平気で出る無神経さ、逆に異常なくらい杓子定規的で心のない言葉を平気で話したりする…などなどこれらは全て共通してハウスメーカーなどの営業マンでも判断できるかもしれません。
余談ですが、サラリーマン時代に時折、取引上で仕方なくお会いする不動産会社の経営者などは、電話だけでもかなり不快感を与える言動、お会いしてもその態度で感じることができました。もちろんそんな方は、社会人としての基本である“挨拶”すらしませんでしたが、これらのように一般常識の社員教育されていない営業マン、教育できない経営者は、お客さんのことを単なる〝お金の出所〟としか見ていないと判断されても仕方がないのではないでしょうか?
いくらなんでも営業マンとしてそれはだめだろう!もっとちゃんとした格好をしなさい!と社会的教育をしてない、できない経営者がいる不動産会社が、真面目なあなたに対してなにか期待できるとは正直思えない。…いや、案外その人が経営者だったりしたりしますが、これ実は、やってあげると思っている工務店などでもよくある話です。
でも、本当の意味で悪い人は、いい人のふりをして見事に人を騙す方々でしょう。軽い騙しとしては、建築条件をなしのように見せておきながら、気がつけば建築条件付きの会社で家づくりをさせようと仕向けたり、チラシなどでさも坪単価を安くして、それだけでできるような表現がされている広告であったり、自由設計といいながら、全く自由でなかったり、家の間取りを掲載しておきながら、土地だけの価格を載せて、プランについては、実は予想図と書いて掲載していたり、建て替えることができない土地を説明もしないで平気で売ったりすることなど未だにあるようです。
もちろん一度足を運ばれた獲物(あなた)は、ちょっとやそっとじゃ離してくれません。

中には、特に小さい不動産会社にありがちなのですが、相談に行ったときにあえて、じれったいぐらいチビチビ売れていない案件を出して「物件情報は、もっとないですか?」と聞けば、またチビチビ出し「あるなら最初からさっさと出せよ!」と思ったあなたは、こんな会社には何も期待できない!とさっさとその会社をあきらめて見切って、すぐに退室したほうがよろしいかと思います。
さて、そこで素朴に感じることないですか?
これらの不動産会社って、普段一体、何で収入を得ているのでしょうか?と・・・。
実はこれ、古くからある不動産屋に多いのですが、地元の地主さんの賃貸マンションなどの管理だけで安定収入が入っている事が多く、新規のお客さんに関しての売買にあまり執着心がなく、ご自身が不動産経営をしているという意識と情報の整理整頓のなさからそんな対応となるのですが、彼らの勝手な思いや記憶の中から情報を引っ張り出して、たまたま売れたら、“儲けもの”という感じなのでしょうか?
いずれにしても不動産屋さんの決まり文句は、値打ちをつけるためにいつも「〇〇地域は、物件はないですよ…」といいながら結局は、何も知らない人も多い。つまり、仕事の怠慢ともいえます。
これらの対応方法としては、レインズという不動産物件データーベースで検索して「こんなのありますよ!」とか「そんな物件ないですねぇ・・・」とかいうご返事をする程度で仮に社内にあった情報でも、全く整理されていない古い情報だから、あなたが万が一、興味を持って問い合わせをしてみると、既に売れている…ということもしばしばあるようですので、結局のところ、不動産を選ぶポイントは、できるだけ長い時間をかけて探し、まずは相場を知ることであり、会社を選ぶポイントとしては、社会的なあたりまえの意識が高い会社を選ぶこと!となってきますので、常識ある皆さまには、決してむずかしい事ではないでしょう。
でも、実際に動いてみるとあなたにとって、“いい物件”を探すことより、“いい営業マン”に出会う事の方がむずかしいのかもしれません。
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