第6の疑問 いつの間にかあなたが一番の情報通!?
あなたの街の近くにある一見営業しているのかどうかよくわからないくたびれている不動産屋。そんなに活気がない店なのに、なぜ食べていけるのか?なぜ不動産情報があるのか?疑問に感じませんか?

皆さんも家を売り買いをしたければ、不動産会社に相談するだろうし、人生で一度は、お世話になりますが、よく入るチラシに書かれている “売主求む” と書かれた広告。時には、“この地域で探しているお客さまがおられます!至急!!”なんて書かれたチラシもあったりします。
詳しく事情を知らない私達は、「至急!というぐらいなので一生懸命でいい会社だ。お客さんも何かの事情で急いでいるんだ」と勝手に思ってしまいます。【少なくとも、私はそう思っていました】
でも、これらも、ちゃんとした意図があるのですが、その意図ってあなたはなんだろうと思われますか?
実は、これは確実に売主からの手数料が見込めるからだけであり、まず売り主を抑えようとしているのです。もしそのチラシを見て〝売り〟を申し込んだ場合、売主から依頼された不動産会社としての対応は、まずそのエリアで探しているお客さんが、過去存在していないかどうか確認します。
大企業であれ、その調査も、もし報奨金など業績が左右されるなら依頼者側、つまり売主としては、その大企業に頼んでいるかもしれませんが、実はその営業マンの個人レベルで動いているところがほとんどなのですが、これって実にハウスメーカーの営業マンの図式とよく似ています。営業マンとしては、報奨金が絡むので、情報の共有化ができにくいのです。
わかりやすく言いますと、ハウスメーカーの家づくりの事例では、あなたが〇〇ホームで家を建てたいと希望します。ある日、住宅展示場でその気になる〇〇ホームへ訪問しました。そのモデルハウスの玄関に入ると、ピンポーンとセンサーが反応し、事務所にしているモデルハウスの一室から営業マンが出てきます。それは、たまたま事務所にいた優秀な営業マンなのか、ずっと暇にしているダメ営業担当者なのかはわかりません。
はい!これであなたの担当者はその人に決まりです。
モデルハウスを持つハウスメーカーなどの家づくりは、企業との相性より営業マンとの相性でほとんど決まります。実際のアンケートの回答でも、そのハウスメーカーを決めた理由で “営業マンの印象” が一番多い理由ですが、いくらあなたがその〇〇ホームの家を希望されていても、全く相性が合わない営業マンと建てなければならないケースもあったりするのです。
さて、こんな仕組みで本当にあなたは気持ちいい家づくりができるといえるのでしょうか?必ず、いい買い物ができるのでしょうか?つまり、大きな不動産会社の場合もその図式と同じなのです。
あなたの立場で考えてみれば、本来の理想を言えば、気にいった空気感のあう親切で丁寧な営業マンが見つかるまで担当者を交換ができる仕組みを考えてほしいものかと思います。
またホームページは充実していないのにチラシばかり配布する不動産会社は、そのチラシを作ってくれる様々な業者に発注したりします。これも色々な不動産協会などの絡みがあるようで、大まかにいうとほんの数社でこなしているようです。このチラシ業者には、毎月、毎週、あちらこちらからの情報が収集できるのでまとめて全体的にお届けできるようです。

さて、この情報を受け取った不動産会社は、沢山あるチラシから、地域の物件だけを抜き取りさも自社の物件のようにファイリングしたり、店舗の前にガラスや掲示板に貼りだしたりします。
購入できる家を探しているものとしては、沢山の案件がファイリングされたり掲示板に張られたりしているとまるでその不動産屋さんが全ての物件を自社で取り扱っているように見えてしまうのです。
情報は、先にもオハナシしました不動産会社にしか見れない〝レインズ〟という不動産物件の情報交換のためのコンピューターネットワークシステムで、住所や価格など簡単に検索したりすることもできるのですし、その掲載について、広告が可能であれば不動産会社は、どこの物件でも、いかにも自社の案件かのように見せることができるのです。
不動産会社の前に貼ってある物件案内を機会があれば、是非目を凝らして見てください。物件情報の下の会社案内の箇所にいかにも上から貼ってあります。あれは、情報の発信源である元付けである売主の名前が入っているのです。だから書かれている図面のタッチもバラバラが多いものです。
つまり、自社・他社物件を混同して沢山の物件を自社物件のように見せて買主などに紹介しているケースが多いのです。
ということは、つまり家を買おう!と思って色々な不動産会社を尋ねたあなたは、同じ物件をあちらこちらから案内されたりすることは、実はこんなことの理由からなのです。
でも ちょっと待ってください。
あなたの手元にある数々の情報。A社からの情報でどこにもダブらない物件があったりします。それはB社からの情報であっても、同じようなケースがあるかもしれません。
つまりA社のその情報は、B社は知らない…ということは、現段階ではあなたが一番のその地域の情報通だったりするわけです。
これは、具体的に少し動いて数社にお声かけしてみると誰しもすぐに実感することであり、悲しいかなこれも現実なのですが、今の不動産会社の仕事の進め方からすると仕方ないかもしれません。
そんなこと考えるとすぐに売れる物件や情報などは、まめに連絡を取って情報を仕入れなければ、すぐに買主は決まったりする・・・という理屈にもなります。
この 不動産を買う前にもっと不動産屋を知ろう!
を最初からお読みになりたい方は 資料請求を!!