私の家ができるまで その1
流行りの家ではなく 自分にあった家
どんな家がいいですか?と尋ねると「キューブのカタチ出窓のない家」とか「白い壁」とか「カフェ風の家」などその時代、その時の流行りを希望される方が多くおられますが、本当にそれがあなたのご家族にとって理想の家なのでしょうか?将来的にもOKと言えるのでしょうか?ということをもう一度よく考えてほしいと思います。
過剰な設備や工法、システムなどを売り込む住宅業界の様々な仕掛けにまんまと振り回されていませんか?
家づくりで大切なのは、プロたちが推奨する家ではなく、住まい手であるご家族がベストな家づくりであり、家族で映画をよく見るとか、子供と一緒に料理をするとか、どのような間取りが、その家族に最適であるのかをプロの設計者とカタチにしていく。
つまり、優先するのは、あなたのご家族の住まい方や価値観であり、それらを適宜考えながらご家族のライフスタイルにあった家づくりをする事なのです。
デザインも海外の住宅のように100年でもあきのこないデザインも考慮されてはいかがでしょうか?
だからこそ、生活における細かいところまで反映していかなければなりませんので、住まい手である建て主にとっても、設計者にとっても大変な作業となり、それだけに本当の家づくりというのは、様々な場面で色々な物語や感動が生まれるもので、その経緯が大変であればある程、感動的でその家にも愛着が必ず生まれますので、ぜひ家づくりのプロセスを大いに楽しんでもらいたいです。
便利な都会暮らしか?のどかな郊外か?
どの街で暮らすのか?建替える方は、継続ですのであまり考える必要はないのですが、住み替えをされる方や土地探しからされる方にとっては、家づくりの前にまず最初に考えなければいけません。
通勤には便利な場所か?買い物は便利なのか?病院は近くにあるのか?近くでいい学校があるのか?実家や親から近いのか?など色々な希望や条件があるかと思います。
もちろん郊外に行けば、公園や緑も多いのですが、土地の価格は都会に比べれば、安いので子供が走り回るだけの庭も確保できたりしますが、その分外構工事などにもある程度のコストが必要となったりしますし、人口が減るこれからの時代は、スーパー撤退、若い世帯が住まないために学校も閉鎖となる事もありえますし、空き家が増えると物騒であったり、交通の便が悪い場所も多く、バス通いや車がご家庭に必要となったりしますが、ゴーストタウン化が心配となります。
一方で都会の場合は、車がなくても電車や自転車で暮らせるぐらい便利なのですが、緑などが少なくて、土地の価格も郊外に比べると高いので、土地は狭小地となりますが、外溝工事などは郊外型の住まいに比べて必要ないという理屈になります。
いずれにしても、郊外であれ、都会暮らしであれ、あなたのご家族が「住まい」に求めているのは、癒しやくつろぐ空間なので、先々も考慮した上で、それぞれの場所なりの良さも理解して場所選びをするようにしてください。
昔から〝住めば都〟といいますが、人口減少による空き家問題を考慮しなければいけません。