私の家ができるまで その2
工法や構造より どんな間取りかを優先
家づくりの工法は、色々あります。
マンションに多い鉄筋コンクリート造や鉄骨造、ツーバイフォー工法や古くから親しまれている在来木造。その木造のなかでも、新しい特殊な工法として、色々な理屈を並べて金物などを使われたものまでありますが、いずれにしても、それぞれの工法の長所、短所をしっかりと確認したほうがいいでしょう。
しかし、くれぐれもあなたの家づくりは、工法を先に決めるのではなく、予算もあるだろうし、それに影響する大きさや性能、仕様と間取りなどから先に考えることにしましょう。
平屋なのか、2階建てなのか3階建てなのか、正方形に近いのか、狭小間口なのか、車庫は、インナーなのか外なのか、リビングは、どれぐらいの広さを希望するのか?などを考えていけば、自然とあなたの家づくりに適する工法が絞り込めますが、ちなみに世の戸建ては、8割以上が在来木造であるという現実も理解したほうがいいです。
またその会社だけであったり、加盟店しか扱えないような工法は熟考すべきと言えます。というのは、先々のメンテナンスなどの縛りがきつくなるからでもあり、どこの工務店でも扱える在来であれば、万が一将来、建てた会社が存在しなくなっても、どこにでも頼みやすいからです。
家づくりを考え始める皆さんは、セミナーで知った工法から先に決める方もおられますが、そうなるとまさしくプロの思うツボで、過剰投資となりがちですので、それよりも仕様や断熱性能や間取りをしっかりと先に考えた結果で、予算を含めてご家族に最も適した工法を採用すればいいのです。
工法から考えるより間取りから考えれば、必要な強度なども見えるので結果的に無駄がなくなります。
構造が強い家を建てるのは あたりまえのこと
阪神大震災、東日本大震災、熊本地震など、皆さんにとってもまだ記憶に新しい事かと思います。これらのように日本の各地で大きな地震が起きていますので、やはり日本は地震大国です。
その大きな地震や耐震偽造問題などがおこるたびに建築基準法は大幅に改正されつづけ、皆さんにとっては、次第に安心できる家づくりとなっていっています。
その阪神淡路大震災の時も、倒壊しているほとんどの家は、建築基準法が変わる以前の古い家やビルであり、新しくても工事中であったり、そもそも欠陥ではと疑いのある建売住宅が多く見かけました。
特に既にご存知のように大幅に建築基準法が改正された1981年以前の建物は、質よりも数を求められていた時代でもあり、基礎も危険で、建て替えをするか、重い瓦を軽いものにしたりして、大幅な耐震補強をする必要があるといえます。
新築や建て替えをする場合、地震に強い、構造が強いというのは、器である家の絶対条件でありますが、今の時代は、過剰反応しなくても、根拠あること構造で常識ある姿勢で取り組めば、それほど簡単に倒壊することなどありません。
それでも、2階建てで在来工法で構造計算をしないことが心配であるならば、あなたの住まいは、構造計算をしっかりとしてもらえばいいのです。
あとできるだけ、地震で倒れる家具を寝ている場所の横に置かないような計画してほしいと願っております。