小さい土地、間口が狭い敷地でも広く快適に暮らす方法。

家づくりサポート事務局代表である私は、生まれも育ちも大阪で、関西も大阪も大好きで下町が大好きです。そもそも私の出身が、漫画のじゃりん子チエで有名な西成区の天下茶屋。2階には、隣のおばさんが住んでいる長屋の借家暮らしでした。

 
 〝醤油貸してや!〟〝これ食べるか?〟

 

とか言って夜食の頃は、いつも近所のおばちゃんの誰かが食卓に座っていて、それが子供の私にはあたりまえの光景でした。玄関入れば、土間に流し台。その土間にあるイスに腰掛け母親と長話をする近所のおばちゃんたち。今ではすっかり見なくなったそんな光景がとっても好きです。

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遊びといえば、もちろん当時はテレビゲームなどがなかったので、外で野球やかくれんぼなどをして怒られながら遊んでいると近所の晩ごはんが匂いだけでわかったりしましたし、部屋といえば、長屋ですので日中でも陽が射すことはなく、日中でもずっと照明器具をつけていました。でも、その恩恵として夏でも部屋の中は意外に涼しく、照明器具を消せば、昼寝には最適でした。

 

そんな住居が不足していた時代は終わり、住まい方もライフスタイルも変わり、これからは人口減少と高齢化と空き家問題となっていますが、だからこそ大阪人だからわかる、大阪で暮らす家。絶対に新興住宅地では味わうことのできないこれからの時代の大阪の下町ならではの暮らし方、住まい方。

 

建築コストは上がり続け、家の性能を上げる時代だからこそ、家をできるだけ小さく考えてあらゆる可能性を秘める!

 

事をしっかりと考えなければならない時代となり、これまでも家を小さくすることを推奨しない住宅業界が口にされないので、消費者は、とても大切で基本的なことに気付いていないだけなので、敷地や立地条件のデメリットを是非ともメリットに変えて、あなたらしい暮らし方を見つけて欲しいと心より願っております。

 

しかしながら、あなたが住みたい街は、都会にできるだけ近い街が好きですか?
それとも、緑が多い新興住宅地の街で暮らしたいですか?

 

あなたが家を建てる予定のその土地は広く、建ぺい率も低い場所で庭や外構部分も多くあり、ゆったりした2階建て住宅が可能な方は、これ以降の部分を読んでもあまり参考にならないかもしれません。間口の狭い土地が多い大阪市内と違いすぎます。ただし、効率のいい家づくりの考え方としては、少しでもご参考になるかもしれません。

   
そんな小さな土地でも間口が狭くても広い家がほしい!のポイント

STEP1 : 狭いという錯覚!?
STEP2 : 意味のない窓!?
STEP3 : さらに狭くなる!?
STEP4 : 建ぺい率以外は無駄!?
STEP5 : 透かして閉じる!?
STEP6 : 何が安心!?
STEP7 : 構造優先の家づくり!?
これらについて順を追ってお伝えしましょう。
 
STEP1 狭いという感覚!?
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大阪市内や京都市内近郊で家づくりをお考えのあなたの土地は猫の額のような“ねこヒタ”タイプ〟それともうなぎの寝床のような長細い〝ウナとこ”タイプ〟でしょうか?

 

間口がそれなりにあっても、広さも奥行きがない猫の額ほどの小さな土地やうなぎの寝床のように間口2間(タタミの長手方向2枚分)前後の狭小間口でありながら奥行きが10m以上もある敷地に住まれている方々がよく言われる表現です。

  
ちなみにわが家の敷地は、ねこヒタタイプですが、でもその坪単価って大阪市内の人気エリアなどでは、まだまだそれなりに高い価格がしていて、その坪単価が高い理由は、駅近もあるのですが、とにかく環境が便利であり、賑やかで楽しい!でしょうか?

 

田舎育ちの方からすれば「落ち着きがない」とか「ゴミゴミしている!」とか「うるさい!騒がしい!」と言われても、わが家の優先順位としては、便利であるという点では譲れないもので、どれだけ空気がよくて緑が多くても、駅から遠い住宅街に住もうとは思わないものなのです。

   
では、狭小地の事例として、例えば〝10坪の建坪(建築面積)の家〟と聞いて、あなたは素直にどのように感じますか?直感的に「狭い!」と感じますか?そう思うのであれば、すごく素直な感覚だと思いますが、ではもう一つご質問します。

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時々皆さんが、家族旅行でお泊りされる旅館の大広間ですが、それが20畳と聞いてどう感じますか?それはそれできっと「広~ぃ!」と思わず口にしませんか?

 
でも、これどちらも同じ10坪=20畳なのですが、この感覚の違いが間違いなく現実と言えるのです。 
 
これは、狭小間口であるがために特に3階建てなどの場合は、2階3階の重さ(荷重)を1階の壁でもたせる事となるので、1階にはそれなりに壁の数が必要となり、狭い敷地だからこそ、できるだけ広い空間を取りたい!とお考えの方やガレージスペースを希望される方は、提案される構造によってプラン的に色々我慢を強いられたり、仮にプランがクリアになっていても、強度に期待できない住まいとなり、不安なままで満足できない方が沢山おられたりします。

 
壁が必要であるから、敷地が狭い上に壁が必要となり、その壁を利用して、また小さな部屋を提案するので、それらの単室をつなげるためにまた廊下などをつくるから、大切な居住空間が狭く小さくなり、開放感が犠牲となるのです。
 
皆さんの家も、敷地が長くてもそれなりに広さのある敷地=家のはずなのに・・・

 

 

STEP2 意味のない窓!?

 

次に窓について考えてみましょう。

 

風を有効に通したいので、窓はできるだけ大きくしたい!

光も通して明るくしたいので、窓は大きくしたい!

 
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ところが大阪市内では、隣地に面する部分の窓を開けるとお隣の壁が手を伸ばせば届くぐらい近寄っていたりします。両隣や裏の隣地に関しては、お互い了承の上にギリギリまで家を建てるので、さほど空間は期待できませんが、狭いが故に風通しが良かったりしますので風を拾う方は多いものです。

 

一方で、玄関がある道路側はどうでしょう?通常、大阪市内の狭小間口などの場合、角地や空地をとらない限り、道路に面する窓しか採光などは期待できませんが、その窓を開けると・・・お向かえの家からお互いが丸見えだったりします。あなたのご家族と同じようにお互いが、風や光を通すための窓があるにも関わらず、プライバシーを守るために内側にカーテンをしたり、ガラスは不透明のスリガラスで窓は閉じられたままで、せっかく明るく気持ちよく風を通すために窓を大きくしたのに現実は、そうして暮らす方が多いのですが、これっておかしくないですか?

    
 

STEP3 さらに狭くなる!?

 

現在すでに狭小間口の住宅にお住まいで建て替えを希望されて、夢を持って住宅展示場のハウスメーカーに相談してもプランすら出してくれない方が多かったりします。
 
 「今より狭くなりますよ!」
 「やってあげてもいいですけど、かなり割高になりますよ!」


これらは、実際にお客さんが言われた言葉ですが、それにしても嫌ないい方されます。なぜか上から目線で言われるようですが、これらについては、彼らの企画住宅で協力会社である工務店との取り決めたルールから外れるからであり、あなたの計画地が、3戸1や4戸1のように不動産用語でいわゆるテラスと言われる長屋でなくても、基本的に狭小地などは積極的ではないのです。 

 

この言葉を聞いた何も知らない消費者は、それを常識と思われ、どこに相談しても同じだろうとご判断され、今より狭くなるのは仕方がないと判断して、相当に割高でかつそのような言い草をされても、あなたはそのハウスメーカーに気持ちよくご依頼できるのでしょうか?

 

それとも住み慣れた土地ではありますが、売って引越しを考えるか?
はたまた、建て替えをあきらめてリフォームをするのか?

 

そんな時は、あなたは、是非その業界の常識であるかのように発言するその担当者に以下の事をはっきりと申してください。

 

「今より狭くならないようにしてください」(もちろん法的に守りながら…)

「割高になるなら御社は結構です」

 

簡略化するための企画住宅の対応力の弱さを棚に上げているだけで、例えは悪いですけど、あなたのご近所に建つ建売ですら頑張って、隣地境界ぎりぎりに建てていますし、おそらくご近所の方も建てられている方がおられるかと思います。つまり、ハウスメーカーの技術力は、建売業者より下なのか?となりますが、これはこれで違います。

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では、なぜハウスメーカーはできないのか?いや、できるのにしないのか?が正しい表現で、先ほども書いたように簡単に言えば、企画外。つまり“標準から外れる”というだけですから、無理すればできるけど、しても高額になるという理屈で、だから「かなり高くなりますよ!」と説明され、消費者として「それでもお願いします!」というのであれば、あなたから高売上・高利益が確保できますので進めましょう!となり、いわゆる企画住宅の特上のオプション工事となる発想となりますが、色々な立場の方が無理をしている家づくりとなり正解の図式とはいえません。

   
そんな理由で、各所に住宅展示場がありながらも、狭小間口の土地が多い大阪市内などには、ハウスメーカーのチラシがあまり入らないのです。
   
でも、例えあなたの敷地が狭小間口のうなぎの寝床だろうと敷地が小さい猫の額ほどだろうと、高いプラン力と安心な工法で十分に良い家はできますのであきらめないでください。

 

そうです。あなたのご家族の家づくりです。

 

これをお読みの方がもし商談中であれば、いずれの会社も得意としている自社が推奨する工法を進めてきていませんか?その工法を絞るのでもなく、その工法で可能なプランではなく、あなたのご家族は、まず間取りプランを優先に考えてください。そのあとでその希望するプランを実現させるために最適で経済的な工法は何か?そのためにどうすればいいのか?と一歩一歩進める家づくりをすればいいのです。つまり、プロ側の常識はあえてご都合勝手主義が多く、とても視野の狭い常識と捉えてください。

 

 

STEP4 建ぺい率分以外は無駄!?

 

建ぺい率とは、敷地面積に対して建築面積の可能な割合のことです。これは行政で決められていまして、仮にあなたの敷地が15坪あったとして、その土地が建ぺい率60%であれば、9坪しか建てることができないということになります。(ここでは道路の幅は無視しています)

 

現状敷地いっぱいに建っていれば、残念ながら現状がおそらく建築違反です。これは、例えあなたの敷地が猫の額ほどだろうとうなぎの寝床だろうが、誰しも守らなければならず、法律上できないことです。
   
つまり、いくらあなたの土地が15坪や20坪あっても、建ぺい率60%の場合、その他の40%にあたる部分の6坪や8坪は、何も建てることができないのです。その6坪や8坪とは、上記でも述べたように1坪2畳ですので12畳や16畳分に該当しますので、こうなるとその使用できない部分は、広く“もったいない”となります。

 

ところで、これが仮に大阪市内であれば坪単価は、高いので、隣地との境界の開き寸法は、仕方がないにしても、使えない空地部分というのは、やはり“もったいない”といえますので、だからこそその建ぺい率外の空間をどう利用するのか? と考えてほしいのです。

 

 

STEP5 透かして閉じる!?

 

人が通るだけの階段と廊下。特に部屋と部屋をつなぐだけの役割の廊下は、必要なのですが、坪数に入りますのでできるだけ減らす事を意識してほしいものです。それが、狭小間口の家でも小さい家であれば余計にです。つまり、これらを少しでも無駄と考えるだけでその分だけでも部屋は広く使うことができるのです。

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また狭小住宅では、特に視線が通るだけであなたが感じる広さの感覚は違ってきます。広い部屋でも、前に壁があれば視線が抜けないとなりますので、タレ壁のように遮るものも、天井になく、統一の材料でスカッと通し、間仕切りなども壁ではなく普段は、オープンにして視線も風も通し、来客時や睡眠の必要な時だけ閉じるという空間づくりを意識すれば、あなたも広く暮らすことができます。

 
でも、あなたが努力も工夫もなく、プラン力のない住宅会社や工務店と商談していては、おそらくいつまでたってもこんな提案をされることはほぼ不可能であり、「この壁さえなければスッキリするのに!」とあなたが感じてもその要望を伝えたらその担当者は「建物ために必要な壁ですのでとれないのです」と言うかもしれません。

 
この回答は、大変美しく聞こえるのですが、実はこれってその会社の提案の限界といえ、あなたの要望する空間は、そのプランでは無理!とご判断したほうがいいのですが、 ただし、工法に関しては、特殊工法を採用して、そこまで必要ではない!という過剰提案をする会社も多いですのでよく見極める必要があります。
 

 

STEP6 何が安心なの!?

 

ところであなたの家が安心であるという根拠は何ですか?

 

建てた工務店が大丈夫だといったので・・・
担当する大工の棟梁が・・・
営業担当者が・・・

 
実は、全ての日本の木造住宅に構造計算が義務付けられているわけではありません。仮に構造計算をしていても、以前のマンションの耐震偽造問題のように偽造していても、それを検査する機関が見抜けないようでは・・・これらは、それまでは、皆さんには非常識でも、住宅業界では常識だったのです。
  
これまでの2階建て程度の家づくりでは、施主の立場である皆さんからの「この家大丈夫?」という質問に対し、大工の棟梁などは「これだけの大きな梁をいれているから大丈夫や!」と通じていましたが、今の時代ではそれは何の根拠で?となってくるわけです。

 

また肝心な建築基準法では、耐力壁もバランスよく配置しなさいという程度の曖昧な指摘であり、何がバランスよくて、何がバランスが悪いのかも、明確に書かれていません。

 

その一方、そんな住宅に対して、構造計算され、重さ・風・地震・変形にどこまで耐えうるか?その建物がねじれないか?揺れやすくないか?各部材や接合部に加わる力をわかっているか?をチェックしている建物では、どちらが安心できるか…です。

 

ですので、これからの時代は、あなたがもし気になって希望するのであれば、その費用は掛かりますが、あいまいな根拠である大工の経験論などではなく、2階建てでも、しっかり構造計算される家づくりをすればよいのです。つまり、その性能基準を何にして構造計算をするか、しないかだけと言えます。(なお3階建ては義務です) 

 

 

STEP7 構造体優先の家づくり!?

  
あなたも、住まいはできれば、“木”で建てたい!とお考えですか?
しかし狭小間口でしかも3階建てなのでプラン的に制約があるし、構造的に不安だから・・・という理由であきらめたのでしょうか?

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あなたが、もし“木造”は好きだけどそんな理由であきらめたというなら、それも“売る側のプロの都合”であり、重量鉄骨のように壁にあまり制約を受けなければ、自由な空間でワンルームのまま広く贅沢に使うことも、将来部屋にわけて使うことも、家具で間仕切ったり、その時、その時代に必要な空間をいつでも手に入れる事が可能となります。

 

建てた後もライフスタイルの変化に応じて、自由に住空間を変えることができる暮らし方。そんな柔軟な考え方のできる間取りを考慮してほしいものですので、残念ながら、あなたにそんな将来の変化の事を含めた提案をしない会社は、それができない会社と判断できます。

 

よく考えてみてください。自社が鉄骨工法だけを扱っているなら、他の工法を否定して、必ずその工法だけを薦めてきますが、逆もしかりで、その工法以外でもっと経済的に建てれるのに加盟しているから、売らなければいけないからという理由であなたに適してもいない工法などを売り上げや利益を考えて推奨してくる会社もあります。

 

どちらにせよ、設備機器や内装建材やクロスなどは、先々変える事はできますが、基礎や構造、断熱材や窓などは気軽に変える事ができませんので、計画段階からプロに誘導されることなくしっかり見極める事が必要です。

 
あなたの限られた予算と時期と要望
同じ家づくりでも最初の投資のバランスをお考えください。

 

~狭小間口が多い大阪人が考えた家づくり~ 

 
10坪の建築面積であれば、従来の住まいの考え方でいくと場合によっては、建て替えをあきらめないといけないかもしれません。
   
実際に狭小間口などで、ハウスメーカーで建て替えをご相談された方は、ご経験ある方が多いようですが、建て替えをしても、現状よりさらに狭くなったり、暗さが全く解消できなかったり、建替えそのものをあきらめる方も多いようですが、これって、家づくりのプロが対応しているのにおかしいですよね。
 
そういった大阪市内に最も多い狭小間口に対して、希望するプランで安心できる工法で考慮して供給して、無駄を省いて経済的にこれまでの奇妙な家づくりの流れを根本的に覆そうと集まった発想でそのベースは狭小間口、敷地が多い大阪人が考える家づくりをハウスネットは推奨しています。

 

2階建てであっても、施主であるあなたが希望するなら構造計算をすればいいだけなのです。それよりも必要でもないプランでも過剰提案で特殊で偏った工法だけを推奨するのではなく、適材適所な工法で建てれば良いのです。たった、それだけです。

 
この考え方は、大阪市内のような住宅密集地で建てても、プライバシーも守りながら、かつあなたが希望であれば、庭には四季を感じることができるシンボルツリーも含め、ご予算に応じて、経済的な費用で建築家と一緒に高い設計プラン力で“広く・明るく・効率よく”を基本としてご提案いたします。
  
例えば、アフターメンテナンスがしやすい設備機器の排水計画であったり、構造体を利用した棚をつくりデメリットをメリットに変え、“いい家を無駄なく効率よく気持ちよく建てる”ことをコンセプトとし、これまで悩みの種で苦痛であったはずの狭小地がとてもうれしくなるプロジェクトのご提案をいたします。

  

まして、その工法はあなたが望む“木”でありながら、大工さんの経験論ではなく、しっかりと構造計算もしますし、かつ保証や保険も全棟ついておりますので、皆さまにとっては、安心ができる家づくりであると言えます。

 

いずれにしても、これらも適材適所の工法とそのパートナーの選別がポイントと言え、設計力も大切なポイントであります。

 

 

狭い敷地でも 狭い間口でも
広く快適に住むことができて
四季も感じることができる広い家に!

 

建坪10坪でも広く快適で
安心できる家を楽しくできます!

 


小さい敷地 変形の敷地の家づくりのコツはこちら


 
実例 House-net 狭小間口コンセプト住宅
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狭小間口や変形敷地の方、小さな家を希望される方は、ご遠慮なくご相談ください。
プランや見積もりのチェックを含めた家づくりのサポートをいたします。

もちろんあなたが希望すれば、建築家や工務店などをご紹介することもできますが、くれぐれも、はじめての家づくりをするあなたは、比較することなく1社だけで進めることはしないでください。
プロが推奨する都合のいい家づくりや彼らのペースではなく、あなたのご家族にとって都合のいい家づくりをしてください。ハウスネットがその家づくりのコツをお教えします。

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変形&狭小間口の敷地で建てる家

狭い敷地に建つ家に住まれる方は、「我が家はうなぎの寝床」という表現をされますが、これは大阪や京都市内などで間口の割に奥行が長い敷地に住まれている方がよく言われる言葉で、小さな敷地の場合は、「猫の額ほど」という表現をされます。

狭小間口であるがために特に3階建てなどの場合、2階と3階の荷重がかかる1階の耐力壁が相当数必要となるのにガレージスペースを確保したり、開放的なスペースを希望される方には、プラン的に満足できない方が沢山おられます。皆さんの敷地も狭小間口であっても長くてそれなりの面積がある敷地=家であるはずなのに・・・

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“10坪の建築面積でも広い快適な家できます”

9坪ハウスというのをご存知だろうか?住宅業界では有名なのですが、昭和を代表する著名な建築家である増沢洵による狭小住宅の代表作『吹抜けのある家-最小限住居』を原形とする最小限住宅でありますが、こういう発想でよくて、10坪程度の建築面積であれば、従来の間取りの考え方でいくと、場合によって建て替えをあきらめないといけないかもしれません。

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実際に過去の相談事例で言いますと狭小間口の敷地で建て替えをお考えの方が、大手ハウスメーカーにご相談された方などは「建替えをしても同じ間口で建てることができないので現状よりかなり狭くなる」といわれて、建替えそのものをあきらめる方もあるようですが、それは大手だけが対応できないだけであり、そういった大阪市内に多い狭小間口や変形の敷地に対して、安心できる家づくりを住宅業界のプロたちが考え、これまでの売り手有利な住まいづくりの考え方を根本的に覆そうと集まった発想の家づくりプロジェクトを皆さまのためにご用意しております。

この住宅のコンセプトは、プライバシーも守りながらかつ“広く・明るく・効率よく・飽きのこない”を基本にプランニングをして、自らも参加して仕様を一つ一つ吟味して、建ぺい率いっぱいに建てなくても満足する小さな家で、必要であれば、四季を感じることができる植樹も含め、外構含めて楽しみながら、建て主(施主)も積極的に参加する家づくりを高いプラン力と確かな施工力で経済的に無駄ない価格でご提供するように心掛けておりますが、ひとつひとつをお伝えしてみます。

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家の広さについて

まずは、10坪=20畳の部屋の広さを想像してみてください。でも、ほとんどの部屋は、3坪以下の4.5畳や6.0畳であり、リビング以外に10坪(20畳)の広さを実感することはほぼありません。

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広く暮らすことについて、豊かで贅沢であると望んでいても、ほとんどの家の間仕切りは、必要であり、外せない、壊せない壁が多く、小さな部屋が多くあり、それらをつなぐ廊下がある間取りとなっていますが、このあたりが昭和からの家づくりの名残であり、最近のホームシアターやホームパーティなどができる広い空間を望む方が増えているライフスタイルとの矛盾と言えます。

また大阪市内などにも多い狭小間口であれば、なおさら建売のように3LDKや4LDKと部屋数を稼ぐために小さな部屋をつくるとそれらをつなぐ廊下もまた必要となり、窮屈な空間に色々なモノと一緒に自ら押し込んで暮らすことになります。

しかし、誰もが安心するために大切な耐震基準を疎かにすることは考えておりませんが、家の中での単なる人の通路となる廊下はいくら狭くても小さい家にとって大きなスペースの割合を占めることになります。

その10坪の家の広さは、即ち20畳もある広い空間なので、だからこそ空間を兼用したり、視線を通すことでさらに広く感じることができるからこそ、その空間を有効に楽しく考えましょう。

色々兼用する!?

限られた空間であるからこそ、余計に有効にかつ最大限に様々な要素や部位で考えていかなければなりません。

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そこで有効になるのが〝兼用する〟で色々な要素同士を兼用することで限られた空間でも有効なスペースが確保できます。

 

例えば・・・

◆バルコニーと屋根 ◆庭と駐車スペースと玄関

バルコニーと坪庭 ◆基礎と地下室 ◆廊下と洗面室

通路と部屋 ◆構造体と収納 ◆下地と仕上げ

家具と間仕切り ◆床下収納と点検口

 

いずれも好みや良し悪しはあるにせよ、これらを兼用するという考えは可能です。

3次元で透す!?

広さを実感するために必要なのは視線。同じ空間でも目の前に壁があるだけで感じ方はまったく違ってきます。また壁や間仕切りで遮ってしまうだけで、その視線だけでなく風や光の通り道も遮る事になります。

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せっかく大きな窓があるにもかかわらず、部屋中のカーテンなどで外部から視線や自然の風や光を遮る矛盾。その一方で昔の家では、部屋の間の引き戸の上に欄間、窓の外は格子や簾やよしずなどが使われていましたが、あなたは、これらを家づくりをはじめる前にもう一度再認識してほしいです。

人の気配を感じる家!?

せっかく家族がひとつの屋根の下に住んでいるのだから、それぞれの家族の気配を感じることのできる生活を考えてはいかがでしょうか?子供がゲームしていても、お母さんがキッチンで料理していても、お父さんがパソコンで調べものをしていても、家族の誰かが廊下を歩いても気配の感じることができる家。理想は、自然に居心地のいいリビングに集まって会話をしている家族。是非一度は、そんな家づくりを想像してみてください。それが “家族”というものです。

それなりの組織として機能している大手などの住宅会社の場合は、企画・営業・設計・工事と各部が縦割りになりがちなので、それに伴い、引き継がれていない内容や営業だけが先走った言動などにより、経緯の段階でトラブルになり施主がストレスになることは、これまでの家づくりをされた方の体験談を聞いているとよくおわかりかと思います。かといって、先に申したように建築家主導の家づくりは、価格などの部分で見積りが不明なままでの設計図面先行が、施主にとって大きなリスクとなることもよくあります。

この縦割りや一部の仕事だけを一方的に先行させることではなく、施主、設計者、施工会社が同じ目標(良い家づくりをする事)に向かって、同列で一緒に考えながらしっかりと協力し合って進めていくことが、本当の意味での協同作業であり、家づくりプロジェクトであると言えるのです。

“希望する住宅を無駄をなくして効率よく気持ちよく建てる”ことをどの家でも実現できるようにし、狭小間口でも変形敷地でも、これまで消費者の悩みのタネであった家づくりが楽しくなるプロジェクトのご提案もしております。

長屋でも狭い敷地でも
広く快適に暮らせる家づくり。

実例:空間を確保できる木造の一つとして・・・

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あなたのライフスタイルのイメージは、
どんな暮らしですか?

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家族で揃って大きなスクリーンでホームシアター

大きな庭から光と風を取り込む快適なリビング 

必要な時に閉じればよくて普段は広く開放的に!

 

現実にあなたがこれらを希望されても、選んだ家づくりの会社によっては、プランの出来・不出来で大きく左右されて希望がかなわなかったり、時には家づくりの基準が住まい方の提案ではなく、【予算】と【あなたの職種】や【年収】などを重点的に尋ねられ、せっかくの家づくりや希望する住空間・プランなどで〝ストレス〟となるケースもあるようです。

もちろん、ご予算や融資が可能かそうでないかなどの要素も大切なことなのですが、それを最優先にすることでもなく、今考えている家づくりが正解であるのかやこれまでの家づくりの経緯において、供給する側は、できる限りの経済的な方法を考慮しないまま、希望するライフスタイルよりも?〝あなたが自己資金+銀行からの融資で借りる事が出来るいっぱいの額の合計〟にあった家づくりをされているのが現実となっていますが、しっかりとご理解できますでしょうか?

例え、あなたの計画される敷地がプランニングによっては、とっても広く開放的なプランができるはずであっても・・・です。

これまでの家づくりでは、どれだけ大きな延床面積の家であっても、小さい部屋をつくりそれらをつなぐ非効率な廊下などをつくっては所々に壁を設けて、広さの割に風も視線も通らず狭く暮らしてきましたが、これからの家づくりの考え方は、できるだけムダなスペースを排除した上で、壁を少なくして、風や光、目線も通して暮らす方が増えてくるかと思います。

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例えば、玄関入るとすぐにリビングとなれば、玄関ホール前の廊下は不要となり、常識とされている必要な間取は、無駄を省くことにより最小限(小さな家)ですませる事もでき、その割に広いスペースが確保できることになります。

詳しくは こちらの発想をご覧ください

 

あなたの家も 間取りの工夫や知恵で広いんです!!

昔の家は、本当によく考えられています。和室が続いていて大家族が集まっても食事ができるほどのとっても広い空間がありました。

また必要であれば、閉じさえすれば、単室としても使えたりできて、しかも欄間があるので閉じても風は抜けるように作られていますが、そんな発想もしながら、建具や可動式の家具などで仕切る。そんな新しい暮らしの発想をすれば、小さい家でも広く暮らすという発想が可能となります。

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かといって、耐力壁も十分足るのに全体的に過剰となる特殊な新工法を採用することなどは不経済につながりますので、それは無駄な家づくりとなりがちです。

わが家の事例でいえば、両親との2世帯でしたが築15年を超えればその両親が不在となり、家族構成も変わり、この先10年で子供たちが世帯を持つとまたさらに家族が減り、最後には7人で暮らしていた家に一人暮らしもありえるのです。

これらのようにプロから予算にあった広さや仕様や性能で提案されるままではなく、将来の家族構成の変化にも対応できるようにできる限り無駄を省いて、経済的なスペースで効率よく暮らす方法をしっかり考えたうえで身の丈に合った必要な延床面積で計画をするようにしてください。

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建築条件付きの土地から買う方やハウスメーカー、建築家や工務店との家づくりに悩んでいる方が無料でご相談・ご紹介までできる中立で第三者の立場である相談窓口。真面目な建て主のお手伝いし、最も適したプロにナビゲートし、無駄・無理・無茶のない楽しい家づくりをサポートします。

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事務局代表

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東京事務所
住所

〒105-0004
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(2017年03月末完成)

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