【006】実際に建てた友人に紹介してもらう?
友人や知人、親戚が絡むケースの家づくりもあります。それはその知人などが家づくりをした会社を紹介してもらうケースやその知人がハウスメーカーやリフォーム会社の営業担当者であったり勤めていたり、工務店を経営していたりしてそこに依頼するというケースもあります。
まず友人が家づくりをした会社を紹介され依頼するケースですが、これを“紹介”といいますが、この住宅業界では、これを強く求めて活動されているケースも多くあり、それらは “紹介キャンペーン” などと銘打って、まるで保険の勧誘のように「お知り合いの方で新築・建替え・リフォームなどをする人はおられませんか?」と求めてきますが、その紹介キャンペーンの告知のチラシや紹介料や商品券、なかには、旅行などをプレゼントするケースもあったりします。
はたして皆さんは、例えば本当に美味しいお店などのケースを考えれば、これらの事を期待してご紹介をするでしょうか?
この紹介に関しては、心からいい会社であると思った上で相談されたから紹介するのであればいいのですが、満足度も高くないけど紹介すれば〇〇がもらえる!という欲による紹介であれば、紹介する側も紹介される側も気持ちはよくないものであり、同時にこのような派手なことができるのは、高利益を確保できる会社だけができるキャンペーンであり、ある意味、無駄な経費をかけたくない家づくりをしている会社では、きっちりとしたちゃんとした仕事をすることが誠意でありますので、派手なことはできないものであります。
しかしながら、新築や建て替え、リフォーム工事などで、その“紹介”が本当に成り立つものであるのかを少し冷静に考えてみましょう。例えば、リフォーム工事の場合の紹介というのは、ある程度理解できるかと思います。
というのは、あるお客さまが、お風呂のリフォームをしてそれを見せてもらって、価格も手ごろで丁寧で安心できる・・・となれば、わが家もそこの会社に頼もうかな?紹介してもらおうかな?という考えになり、いわゆるリフォーム業界は、トラブルが多く不安な業界だから、それに代わる〝安心と口コミ〟の原理なので、特にリフォームの場合は、お風呂やキッチン、内装のみなど各部位の工事が多いので見えるので、新築などに比べると判断しやすいと言えるかもしれません。
またリフォームされる家は、内装やお風呂も既に何年も住みつづけているご家族がそれぞれ好きなインテリアや家具でコーディネートされ、これをもっとわかりやすく言いますと、マンションなどで同じ間取りなのにそれぞれの家族の住まい方で印象が大きく変わったりしますが、それでも、キッチンの配置やお風呂などは同じであったりするものですが、では、戸建ての新築や建て替えの場合では、いかがでしょうか?
こればかりは、同じような家が建つ分譲でない限り、皆さんの好みも間取りもご予算すらバラバラで、意外にも雑誌のような家づくりを希望しても、知人とは違う家にしたい!と望む方は沢山おられますし、それが自然であり心理だといえます。自然素材を使った家を希望される方もいれば、現代風のデザイン住宅であったり、海外の住宅のようなデザインの家づくりであったりしますし、リフォームでもいえるのですが、家づくりをする際のその依頼先との相性もあります。これは、ご友人とは、相性が合うようだけど、そのご友人の知人とは必ずしも相性が合うとはいえないので断りにくくなるという事が懸念されます。
では、この〝紹介〟をされた時のプロ側の心理は、どうでしょう。
プロは、この紹介ということで、まず大切な知人をご紹介をしてくれるほど満足をしてくれている、そんなお客さまの後押しもあるので、紹介された時点で当社に決めてくれるであろう…まして他社と比較検討されていないとなれば、ほぼ契約は間違いない!という商談になりますので、提案内容も価格や対応なども、全く緊張界のない商談となる可能性が極めて高くなり、他社と比較検討させないためにも、この信頼を利用してできる限り早い段階で仮契約というカタチを急ぐかもしれません。
実は、新築や建て替えの場合、先ほどお伝えしたような独特な根柢の心理で〝知人とは予算も違うし、同じような家を建てたくはない〟と考えている人も多いので、新築や建て替えをする会社は、紹介そのものが成り立ちにくいものであるという事をいまだに気付いていない会社は、とても多いものでありますが、実際に契約後のトラブルや満足度が低い事もあるので、紹介や口コミで広がる事も少ない業界とも言えます。
ちなみにこの点でハウスネットでは、ご紹介されたからといっても、ヒアリングをして適正な会社を考慮するので、紹介者が家づくりをした会社を必ず紹介するとは限らない仕組みだから、その点を信頼してくれているのでご紹介や口コミが多いのだろうと思われます。
家づくり会社からご紹介をお願いされたお客さまとすれば、仮に紹介しても〝万が一迷惑をかけるようなことはしたくない!〟とか〝紹介料が目当てと思われたくない!〟〝個人情報や人身売買の感覚に近いものを感じる〟と思われる方が多い理由でも紹介が成り立ちにくい事がご理解できるかと思います。
仮にそれでも知人が建てた家を見て、同じテイストであり、あなたも気に入っている場合であれば、紹介された会社と家づくりをする場合であっても、〝比較するから断るかも…〟とお伝えしたうえで、あなたが希望している同じようなテイストの家づくりをする数社と必ず比較検討するようにしてください。その冷静な判断の結果、知人と同じ会社に依頼することになるかもしれませんし、全く違う会社かもしれませんので。。。これが、知人から紹介された場合の家づくりの成功させるコツです。
次によくあるケースが、親戚や知人に家づくり会社で勤めている人がいるというようなケースですが、これは、プレゼントしている小冊子でも書きましたが、ある程度の割りきりが必要であるということで、そうでなければ、依頼して何か問題があった時にこれまでの関係を気にして、我慢や遠慮してしまうのは、きっとあなたのご家族だからです。
本当は、もっとこのように対応してもらいたいのに・・・と思っていても、曖昧にされたり、スッキリしない対応された場合などは、あなたのご家族は、きっと後悔やストレスがたまる家づくりをすることになりますから、この場合もできれば、プロ側は〝〇〇さんの身内だからきっと契約できるだろう〟という感覚の商談をさせないためにも、比較検討し、もし身内が営業担当者であり、どうしてもその会社に依頼する場合は、あえて担当者を変えるなどをすれば、気持ちもスッキリするかもしれませんが、その営業担当者とすれば、自分の成績にしたいはずですから、やはりそれすらむずかしいといえますが、そもそも家づくりをする依頼者がそこまで色々と配慮する、気を使うことがはたして正解といえるのか・・・であります。
具体的な家づくりについてのご相談は・・・