私の家ができるまで その5
同じ大きさでも 要望で価格が違うもの
住宅やリフォームを売る側とすれば、興味を持っていただくために広告物の坪単価の価格を安く見せようと思えば、何でもかんでも別途やオプションとして、できるだけ建築本体価格をおとせばいいのです。
同時に車庫やポーチ、吹き抜けなど部屋でない部分の面積もしっかりと床面積に含めば、分母となる延べ床面積を簡単に増やすことができるので、坪当たりの価格は下がる理屈になります。
だから、ローコスト系の住宅会社にメーターモジュールが多いのも実はこの発想で、大きな家も小さな家も最も費用が掛かる部分である水まわりについては、同じ設備機器などが入っているので、廊下や部屋などの床や壁の面積が増えていくだけなので、家の大きさが大きくなればなるほど自然に坪単価は下がる理屈になります。
ですので、別会社の見積比較については、プランが同じでかつ性能と仕様が同じではじめて、価格の高い安いの比較ができるのであって、同じ坪数であっても、プランも違って、性能も仕様もそれぞれ違えば、坪単価だけで安い高いという判断は、とってもおかしな話であまり意味がないことなのです。
つまり、この理屈で言えば、同じ家の大きさで同じ性能と仕様であっても、間仕切りが多ければ、壁の工事部分が多くなるので高くなるのはあたりまえですし、壁が少なければ、安くなる事もあたりまえなのです。
扉や床材などの資材やキッチンなどの設備機器を大量に仕入れている!ということを未だに“ウリ言葉”にしている住宅会社がありますが、それ以上に販売するための広告やモデルハウス、組織としての人員の多大な経費が計上されているので、結果的に消費者に還元されているとは言えないものです。
無駄なコストをかけずに、これまでのお客さまとのおつきあいを大切にして、リピートや紹介を増やす行動をして合理的にコツコツ家づくりを供給している会社を見つけてくださいね!
全体ではなく バランスよく
あなたは、家づくりをするその住まいに何年暮らすつもりでしょうか?おそらくできるだけ長くと誰もが考えると思います。
しかし現実は、建築費用が限りなくあるわけでもなく、ご予算はあるかと思いますのですが、誰もがある程度の性能は、確保したいと考えるかと思います。予算がさほどないからといって、耐震力がない性能の悪い欠陥住宅を望む方がいないことは、おわかりいただけるかと思います。
ですので、その予算に関しては、全体的に性能や質を落とすという発想ではなく、そのご予算のかけ方のバランスを考えながら身の丈に応じた家づくりをすべきかと思います。
壁の張り替えや塗り替え、システムキッチンやバス、洗面化粧台などは、先々リフォームでも比較的簡単にできます。極端にいえば、壁などはその気になって自分でしようと思えばDIYでできるわけですが、かといって、基礎や構造、窓や断熱性能などは、簡単にできるものではない事もご理解いただけるかと思います。
これらの点を考慮し、プランの際に廊下や部屋など人が通るだけの無駄な部分を省くことや子供室の収納扉をカーテンにするなど窓や建具や壁などもできるだけ減らし、家のカタチもシンプルに考え、生活する際にできるだけクーラーに頼らないような風を通す暮らし方を考えた家づくりを意識されることです。
もちろん体と同じく、家もメンテナンスも必要なのです。
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